【生姜の使い分け】風邪予防と冷え性解消では生姜の使い方がちがうんです

生姜のパワー

生姜(しょうが)は漢方薬の半分以上に使われるほど、身体への影響が大きい食材です。
たとえば…

  • 殺菌作用
  • 抗炎症作用
  • 血流アップ
  • 健胃
  • 利尿作用

などなど、さまざま。
スーパーなどで手軽に手に入る食材なのに、すごいパワーですよね。

東洋医学的な観方

漢方薬の世界では

東洋医学のなかでは、生姜は
・乾いた生姜
・生の生姜
で、使い方を分けています。

漢方薬の生薬として

生姜(しょうきょう)
乾姜(かんきょう)

と呼びますが、身体に入ったときの作用が違うと考えています。

西洋医学的にみると

生の生姜には
ジンゲロール
という辛みの成分が、解熱作用や殺菌作用として働きます。

熱を発散するときに、身体の表面が温まるのが特徴です。一方で、

乾燥した生姜には
ショウガオール
という成分が、身体の深部の血流を促して身体を温めてくれます。

風邪を引いた時には

常備しておきましょう

風邪をひいたときに、生姜はとっても役に立ちます。

先ほどお伝えしたように、
・解熱
・殺菌
という作用は、まさに風邪薬そのものですよね。

つまり、風邪をひいたときは

生の生姜

がオススメです。

チューブの生姜でもいい?

「わざわざ生姜を買い置きしておくのは、面倒くさい」
という方もいらっしゃるでしょう。

では、保存しやすいチューブの生姜でもいいのか。

ジンゲロールは酸化に弱い

解熱&殺菌作用のあるジンゲロールは、酸化に弱いという特徴があります。

チューブの生姜は製造過程で酸素に触れることが多いので、その効果が薄れてしまっている可能性があります。

また加工品なので添加物や保存料が入っているため、同量の生姜よりもジンゲロールが少ないと考えられます。

冷え性を解消するには

身体の深部を温めるために

身体を芯から温めてくれる
ショウガオール
は、乾燥した生姜に多く含まれます。

「私、夏でも冷え性なの」

というひとは、乾燥したパウダーの生姜をオススメします。

生だと逆に冷えるかも…

生の生姜は、発汗させることが得意。
体表面の血流を良くして発汗させることで、結果的に解熱する。
ということは…

最終的には体温を下げることにもなるので、体表面が温かくなっても実は冷えは解消されないということもあります。

もちろん、体質によって作用は違ってきますので一様には言えません。

ですから、いちど両方をためしてみて、ご自身にとって合っているほうを選ぶのが確実です。

まとめ

まず覚えておきたいのは、

風邪には生の生姜

冷え性解消には乾燥した生姜

の2つの生姜の使い方。
これを基本にして、あとはご自身の身体の悩みにとってどちらが合っているのか、実際に摂ってみてください。

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