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アトピーに腹式呼吸が良いって本当?

アトピーで悩む人の施術をしていると、「呼吸が浅いな」と感じることがあります。特にわかりやすいのが、息を吸うとき。

息を吸いこむと同時に肋骨が動くのですが、広がりが少なく、それを補うように肩があがってくるのです。

そういうクライアントさんには、腹式呼吸を勧めることがあります。
簡単なセルフケアなのに、変化が出やすいのが腹式呼吸。

ということで今回の記事では、アトピーのセルフケアとして腹式呼吸をご紹介します。

腹式呼吸がアトピーに良いのは本当?

こんにちは。鍼灸師の伊東 歩です。
よく「アトピーには腹式呼吸が良い」と言われていますが、本当でしょうか?

アトピーは多因子性

結論から言うと、というか臨床での実感として、かなりのプラス要素となります。

アトピーは多因子性なので、

  • 呼吸
  • 排泄
  • 解毒
  • ホルモンバランス
  • 自律神経

など、人によってどの要素が強くアトピーに影響しているのか違います。

ですが、腹式呼吸は複数の要素と関係が深いので、結果的に多くの人に向いているのです。

東洋医学的にみる呼吸とアトピー

私が専門の東洋医学の世界では、アトピーは「肺」と深い関わりがあるとして、施術をすすめます。

これは2,000年以上前にできた五行論に基づく表。
五行の「金」の縦ラインをみていただくと、肺・皮膚・燥などが並んでいます。

古い表ですが、これを参考に施術をして、肺機能を高めて呼吸を深く吸えるようにしてあげるのです。
すると、みごとに皮膚の状態が「燥」→「潤」に変わるのです。

 

腹式呼吸のプラス効果

さきほど、アトピーは「多因子性」とお伝えしました。腹式呼吸は、その多くの因子に影響を与えます。

脳の栄養である酸素

あなたは「隠れ酸欠」という言葉を聞いたことがありますか?
ちょうど先日、新聞を読んでいると、

特に検査でも問題はないのだが、「何だか息苦しい」と訴えて呼吸器内科を受診する人が増えている。-日経新聞より引用 2019年3月

という記事が載っていました。

ご存知のように、脳の栄養は酸素とブドウ糖(ケトン体)のみ。

アトピーに関わりのある免疫・代謝・ホルモン分泌・自律神経の中枢である脳に酸素が足りない状態が続けば、皮膚の状態に悪影響があるのは当然のこと。

アトピーの施術には頭蓋骨、とくに蝶形骨といって真ん中あたりにある骨の調節が欠かせません。
でもいくら外から調節しても、肝心の栄養(酸素)が足りなければ、自然治癒力も働きにくい。

腹式呼吸でセルフケアをしてもらうことで、脳の栄養を補うことができるのです。

皮膚に酸素を届ける

脳と同じように、皮膚細胞も酸素が必要。
毛細血管から酸素と栄養をもらうことで、新陳代謝が起こります。

ちょっと、あなたの手や脚の血管の色をチェックしてみてください。

もし血管の色が、他の人に比べて青色なら、皮膚細胞は酸欠ぎみ。呼吸が浅くなっている可能性があります。

内臓マッサージ

腹式呼吸は、体内に酸素を多く摂りいれるだけではありません。
内臓のマッサージもしれくれるんですね。

アトピーに良いとされるものに、乳酸菌があります。もしかしてあなたも、試したことがあるのではないでしょうか?

でも、乳酸菌を摂っても、結果の出る人と出ない人がいらっしゃいます。
この違いってどこからくるのか。

それは腸の状態

腸内環境を良くしようと乳酸菌を摂ったのに、受け入れる腸自体の準備ができていないタイプの人がいるのです。

乳酸菌は冷たい状態だと活性が鈍く、38℃~40℃になると活発に動き出します。

つまり、いくら良い菌を入れても、腸内の温度が低く蠕動運動も弱ければ、腸内環境は改善しません。

腹式呼吸をすると、横隔膜が大きく上下に動くので、腹部の血流がアップ。
さらに腸自体も動かされるので、深部の体温が上がり、乳酸菌が働きやすい環境を整えることができます。

交感神経を鎮める

腹式呼吸は、酸素の補充、腸内環境の改善に加えて、自律神経のバランスも整えてくれます。

アトピーに悩むかたをみていると、自律神経が「働きすぎ(交感神経型)」「働かなさすぎ(副交感神経型)」のどちらかに偏っているひとが多いです。

自律神経というのは自動調節機能なので、「血圧を上げよう」「消化しよう」など自分の意思ではコントロールできません。

そのなかで唯一、自分の意思でコントロールできるのが、呼吸。

その呼吸を意識的に深く、長くすることで、偏った自律神経のバランスを取り戻すことができるのです。

免疫機能をはじめ、皮脂ホルモンの分泌血液の流れなど、アトピーと自律神経は密接に関わっています。

腹式呼吸を積極的にとり入れることで、ゆらぎやすい自律神経を整えていきましょう。

セルフケア

準備運動

腹式呼吸がやりにくい状態があります。それは、

猫背。

ためしに、わざと背中を丸めて息を吸ってみてください。
ちょっとしか吸えませんよね?

ですから、効果的に腹式呼吸をするために胸と背中のストレッチをしておきましょう。

こちらの動画にある簡単なエクササイズをしておくと、より深く息が吸えるようになります。

やってみましょう

では、いよいよ腹式呼吸です。

息を吸うときにお腹をふくらませるのですが、お腹のどこを意識すればいいのか、ちょっとコツがあります。

こちらの動画を参考にして、おへその下を意識して吸ってみましょう。

腹式呼吸を始めたばかりのときは、「うまく吸えないな…」と感じるかもしれません。
それは、横隔膜を動かすことに慣れていないから。

続けていると、どんな人でもだんだんと上手く動かせるようになります。
アトピー以外にも良いことがたくさんありますので、少しずつやってみてください。

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『キレイの実』編集長 伊東 歩

『キレイの実』編集長 伊東 歩

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