今日の患者さんは41歳の女性yさん。
お子さんを出産してから、ずっと腰痛に悩んでいる3人のお子さんのママ。
いつもマッサージで60分しっかり揉んでもらって、なんとか楽になっていたけど
「なんだか最近、それでも良くならないんです」
と来院されました。
体重アップダウンの原因
yさん「鍼って怖そうだけど、思い切って来ました!」
私「たしかに、怖いですよね」
そういって脈を取ろうと手に触れてみると、なんだか水っぽい。
東洋医学では「脈診」といって、脈の打ち方によって
- 陰陽
- 虚実
- 表裏
- 寒熱
- 五臓六腑の状態
- 気血水の流れ
などを触知します。
でも私が感じた「水っぽさ」は、手に触れたときの皮膚の
湿り気
と
温度
と
弾力から感じたもの。
何となく、余分な水分(水毒)が身体の組織に滞っていて、悪さをしてる気がしたので
私「体重って、けっこう大きく変わりますか?」
と聞くと、
yさん「はい~ 食べてないのに太るし、そうかと思えばいつの間にか体重減ってるし」
水毒の特徴
で、改めて問診票をみると(最初からちゃんと見ろよ…)
- 身体全体の冷え
- ちょっと食べると吐き気
- たまに目まい
などもある。もちろん、手足のむくみも。
舌を見せてもらうと、ぽてっとしていて歯形もついてる。
やっぱり水毒っぽい。
量子場調整を使って施術するときは、
「原因を追わない。新たな未来を創ることで過去を消し去る」
という方法なのですが、今回は原因がハッキリしすぎてるので…
腰が痛いのも、
筋肉の組織に溜まった水毒が原因かもなぁ
と思い、使えそうな経穴(ツボ)を探します。
皮膚に軽く触れると、手が微妙に引かれる方向がある。
それを辿っていくと、その人に必要なツボを見つけることができる。
という傾聴という方法で探すと、ありました。
超定番のツボでした。
水毒を解消するツボ
身体の中に溜まった水分を、汗や尿、皮膚から排出するのを促してくれるのが、
【 陰陵泉 】いんりょうせん
というツボです。
足の内くるぶしの上を、骨の端に沿ってたどっていくと、膝の下あたりで自然と指が止まります。ちょうど骨がカーブしているんですね。その内側を押すと、
ずーん
と重い痛みがあるでしょう。
そこが陰陵泉のツボです。
yさんの陰陵泉を押してみると、
ぃててててっ
と、腰が浮く。
私、にらまれる。
このままでは嫌われるので、
私「じゃあ、このツボを自分で刺激してみましょう。指を立てて、ちょっと痛いくらいで」
そういって、実際にやってもらって腰を動かしてもらうと…
yさん「おぉ? いいかも。こんなんで?」
私「いいでしょ? でも指を離すとね」
と、指を離してもらってから腰を動かすと
yさん「いや~!戻っちゃった」
体重のアップダウンに悩むひとへ
もしあなたが、yさんの特徴と似ているなと思ったら、【 陰陵泉 】を刺激してみてください。
とくに、2,3週間で体重が大きくアップダウンするようなら、それは水毒かもしれません。
脂肪だけでは、そんなに短い期間で体重は上下しませんので。
陰陵泉に、絆創膏で「米粒」を貼っておきましょう。
効果が持続します。
あとは、水毒をデトックスしてくれる
ハトムギ茶
がオススメです。
漢方薬でも「薏苡仁湯(ヨクイニントウ)」といって、ハトムギの種子を使って水の解毒をするほど。
ドラッグストアなどに置いてありますので、ためしてみてください。
あ、yさんはちゃんと希望通り鍼を使って、陰陵泉への刺激を定着。
腰も楽になってもらいました。
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