意識で身体は変わるのだから診断を鵜呑みにしない

今日は2カ月に一度の触診勉強会。
日光にある治療院が会場だったので、寝違えで回らない首を

無理やり

動かしながら車で行ってきました。車が揺れるたび、

うっ

と呻きながら…

どこまで知りたいですか?

みなさんが鍼灸や整体などの治療を受けるとき、

  • 根掘り葉掘り聞かれたり
  • 皮膚に触れられたり
  • 自分で身体を動かしたり
  • 動かされたり
  • 脈を取られたり

いろいろな検査を受けますよね?
その理由は、治療する人が

できるだけ詳しく知りたい
から。

それが治療方針を決めるヒントになり、結果を左右するからです。

それは道理にかなった欲求なのですが、厄介なのは

分かったことを伝えたい。

という治療家エゴな欲求も湧きあがります。

「こんな事まで分かるオレって、凄くない?」
「ねえねえ、褒めて~」
「先生、何でも分かるんですね~って言って~」

的な。

いや、お恥ずかしい…

多かれ少なかれ治療家の心の隅には、こんなお子様エゴ小僧が住んでいるのです。

もちろんエゴ100%ってことはなくて、クライアントさんに自分の身体のことを知ってもらうことで

  • 納得して
  • 協力して

治療が進められるという面もあります。

言えばいいってもんじゃない

でも最近は、触診などの検査で分かった内容を、そのまま垂れ流しでクライアントさんに伝えないようにしています。

エゴ小僧の増長に歯止めをかける目的もありますが、それ以上に

  1. 意識の影響
  2. 精度の問題

という2つが引っかかるからです。

① 意識の影響

施術として量子場調整を行うようになってから、

『言葉』と

『意識』を

今まで以上に大事にするようになりました。

量子場調整を創った岩尾和雄院長が、まさに身を削って技術化したのは

言葉を通じて量子を動かし
意識を変容させて現実を変える

というもの。
こうやって言葉で書くと

???

だと思います。
ぜひ、お近くの量子場師から施術を受けてみてください。
実際に体験すると、その奥深い世界が体験できると思います。

ニセ薬でも効くのはナゼ?

意識

が身体に影響を与える例として
二重盲検試験
が分かりやすいでしょう。

いわゆる「ニセの薬」を飲んでも、病気が治ってしまうってやつです。

本人が

「この薬を飲めば治る」

と思えば、そうなる。薬自体は砂糖だったとしても。

すごくないですか? 
意識の影響って。

病院・医者

という権威と

という万能感が、

「これを飲めば治るんだ」

と被験者の意識を変化させ、その意識の変化が現実の身体を治すのですから。

私は怖いです。
逆もありきですから。

「あなたは椎間板ヘルニアなので、腰が痛いのです」

と、専門家から言われたら?

 

「私は椎間板ヘルニアなんだ」
「だから、腰が痛いんだ」
「ヘルニアは繰り返すって言ってたな…」

確信を持ってしまうでしょう。
その意識が、身体にどんな影響を与えるのか。

偽薬(プラセボ)の逆を考えると、なんとなく想像できると思います。

ちなみに、画像診断で明らかなヘルニアでも、全く痛みの出ない人もいらっしゃいます。
ヘルニア=痛い
は成り立たないのですが、専門家から言われるとそう思ってしまうのです。

② 精度の問題

意識の影響だけではなく、
精度の問題も気になります。

「どこまで正確にその人の身体を分かってるのか」

ってことですね。

いくら専門家でも、人を観るのは人。
限界もあるし、間違いだってあります。

 これは何? 癌じゃないの?

私の父は数年前、胃がんを患いました。

結果的に全摘出したのですが、あるとき自分のレントゲン写真を見た父が

にある白い影が気になって

父「先生、これって何か変じゃないですか?」

先生「あぁ、気にすることはないでしょう」

 

数日後、やはり気になった父親は、同じ病院内の別の医師に相談。(嫌がられただろうなぁ)

結局、呼吸器の先生に診てもらい悪性腫瘍だと判明。
すぐに治療を受けることになったのでした。

川﨑市で1,2を争う大きな病院であった、本当の話。
専門家だからといって、完璧ではないのです。

自分の専門家になろう

お伝えしたように、

  1. 意識の影響
  2. 精度の問題

を考えるようになった私は、安易に

「あなたは○○ですね」

と言わないようになりました。

もちろん、今日のように触診勉強会に参加するなど、施術者として精度を上げる研鑽は続けますが

でも、熟練した治療家ほど
「全てが分かるわけではないことを分かっている
と感じます。

一生勉強ですね。

では、患者さんはどうすれば?

自分の専門家

になるのがいいと思います。
ウチの親父ではないですが、あなたが疑問に思うことや違和感は、どんどん自分で確かめる。

専門家の意見やネットの情報を参考にしつつ、自分の感覚を育てましょう。

「あれ、お腹のココ、いつもより硬いかも」
「今回の生理では、腰から背中まで引っ張られる」
「私って、頭痛のときストレッチすると逆に悪くなるんだ」

など、
自分のことは誰よりも知っている
ようになるのです。

すると周りの意見や情報に振り回されることが減って、自分で納得して身体をケアできるようになりますよ。

そうなったとき、

「ねえねえ、患者さん。ボクって凄いでしょ?」

というカンガルー親子に出会っても、

「はいはい、すごいねぇ~」
と軽く流すことができるでしょう。

 

意識って本当に身体を変えます。
ですから専門家の言葉だとしても、よく吟味してくださいね。

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