「何をやってもダメだ…」
と思う瞬間って、生きていると何度かありますよね。
生きる気力が失われるとき
28歳にして「老後」
私は18歳の時からオートバイレースを始めて、プロを目指していました。
でも、練習でも、レースでも、転んでばかり。
お金はかかるし、怪我もするし。
うすうす才能がないのは気づいていたけれど、夢をあきらめきれず
「とにかく努力だけは負けない」
ように、人一倍練習を重ねました。
で、約10年間続けたのですが、結局芽が出ず引退。
その後は、
「もう老後」
という感覚でしかありませんでした。
何かをやる気力が湧かないのです。
自分には価値がない
もしあなたが、
「何をやってもダメだ…」
と感じているのであれば、
何かをやってみた。
ということだと思います。
あとは、どれだけ気持ちや時間を費やしたかによって、失われる気力は変わってきます。
気力がなくなり、
先が真っ暗になり、
へたり込んでしまうとき。
つい、
「自分は生きている価値がない」
と思ってしまうかもしれません。
でも、何をやってもうまく行かないことと、あなたの価値は関係ありません。
気力と疲れ
どのくらい気持ちを込めたのか。
どこくらい時間を費やしたのか。
何を賭けて失ったのか。
どれほど大事なものだったのか。
それによって、失われる気力は違ってきます。
そして大事なのは、あなたの
感受性。
他人から
「そんなの大したことない」
と言われようが関係ありません。
本人にとってどう感じるかが全て。
そこに共通しているのは、
疲れです。
1㎞走ってようやく疲れを感じる人もいれば、
100mでヘロヘロになる人もいる。けれど、同じように
疲れている。
その人なりの頑張りと感受性で、気力がなくなってしまっているんです。
一歩前に踏み出すために
何もしないという選択
少し休みましょう。
頑張りだけでは、どうにもならないときがあります。
そもそも。
無力感でガクッとしてしまう人は、
頑張ってしまう
傾向があります。
もちろん悪いことではないのですが、結果って、努力と比例しないじゃないですか。
あれをやってみよう。
これもできるかな。
という選択肢の中に、
何もしない
を入れるという感じで、自分に休息をあげてみてください。
一歩引いて観る
気持ちと身体を少し休めると、視野がちょっと広がります。
これしか見えなかった世界が
他の選択肢も見えるようになるかもしれません。
自分でできること
何もしない
というのは、実はとっても難しいですよね。
つい、何かしないとダメなんじゃないか…
と自分を追い込んでしまう。
そんなときは、まずは自分のケアをしてみましょう。
東洋医学的に、
疲れた気持ちと身体を回復するには
腎
を養うといいでしょう。
腎臓と同じと思ってください。西洋医学でも
慢性疲労症候群
には副腎のケアをするように、疲れと腎は深く関わっています。
腎は生命力の源。
衰えると、そのまま老化に直結しているので、大事に扱いましょう。
腎の養生法
手軽なのは、横になること。
身体を横たえることで、立っているときの
1.5倍
の血液が腎臓にめぐります。
食養生としては、色の濃いものを選びましょう。
- 黒豆
- 赤みそ
- 黒ゴマ
- 黒きくらげ
- 海藻類
あとは、ゴボウや人参などの根菜類や、気力を補うキノコ類もいいですね。
【太谿 たいけい】
というツボも、腎を元気づけてくれます。
あまり強く押さないで、優しく触れるだけでも大丈夫。
米粒を絆創膏で貼りつけておくのもおすすめですよ。
まずは、ゆっくり休んでください。
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