動けない【ぎっくり腰】に使えるストレッチ|鍼灸師が実際に使っている方法


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ぎっくり腰のときは、何をすればいいの?

たまき先生、ぎっくり腰になってしまったときって、まずはどうすれば、腰が楽になるんですか? やっぱり、腰の筋肉を伸ばすことですか?

あのね、ぎっくり腰で痛んでるとき、腰を伸ばすのは一番やっちゃダメな対処法なの。余計にひどくなって、治りが遅くなるから。
ぎっくり腰ってね、急性腰痛症っていって、カンタンに言うと、腰の筋肉とか靭帯が切れちゃったりして、それで痛みが出てるの。
たとえば、包丁で指を切ったときに、そこを伸ばしたりしないわよね。それと一緒で、腰を伸ばしちゃダメよ。
腰を直接ストレッチしない

でも、やはり痛みのあるときの応急処置は、腰自体はあまり動かさないほうがいいですね。
もし、「もうぎっくり腰が良くなって痛みはないけれど、ちょっと腰が重いからストレッチしたい」とか、予防のためであれば、別のストレッチ方法がおすすめです。
▼こちらの記事▼が参考になりますよ。


痛みの元である腰から遠いところを伸ばして、楽になるんですかね?

ちょっと、これを観てちょうだい。
ぎっくり腰の原因は脚・お尻・背中の緊張
カラダの筋肉は、バラバラのように見えて実はつながっています。
ですから、カラダを動かそうとすると、つながった筋肉が連動して伸びるんですね。
このように、グイーンと。
でも、たとえば上の図のように、背中や足の筋肉が硬い場合。
カラダを動かすと…
背中や足が伸びないぶん、腰が伸ばされてしまいます!
こうなると、腰の負担がグッと増えてしまうんですね。
腰をストレッチしない理由

実は、ぎっくり腰っていう問題を起こしたのは脚や背中で、腰は被害者ってことが多いのよね。
そんな時に、被害者をいじめちゃだめよ。問題を起こした筋肉をゆるめて、伸ばして、ちゃんと責任をとってもらうの。そうすれば、痛みも早く取れるし、楽になるわ。


実際にスタッフにやってもらうから、よく見ててね。
ぎっくり腰で動けないときの対処

ねえ、準備はいいかしら?
みんなに分かるようにお願いね。
まずは手のストレッチ

ではさっそくやってみましょう。
最初にストレッチするのは、指です。「腰が痛いのに指?」と思うかもしれませんが、東洋医学の世界では、定番というか、まずはここからやる、というのが、指です。
実際の施術でも、酷いぎっくり腰の人の初回は、指に鍼やお灸をするだけ、という方もいらっしゃいます。


ですから、まずは指から伸ばしていきましょう。
カンタンです。まずは、まず指の第一関節から、曲げたり伸ばしたりを繰り返します。
このときのコツは、反対の手で、一本ずつていねいに曲げ伸ばしをしてあげること。
写真では分かりやすいように片手だけを写していますが、反対の手を使ってストレッチしましょう。
伸ばされているほうの手は、できるだけチカラを抜いてくださいね。
曲げ伸ばしができたら、こんどは指を一本ずつ左右にねじります。昔のテレビのチャンネルをひねる要領で。
で、仕上げに軽く指を引っ張りましょう。
さあ、つぎは手首をゆるめていきます!
手首も同じように、反対の手を使ってストレッチ。
こうやって、小さな筋肉から伸ばしはじめて、だんだんと大きな筋肉を伸ばしていきます。
ここまでが手のストレッチで、こんどは足の指を動かします。
足の指のストレッチ
これもやり方はカンタンです。
このように、足の指をゆっくりと曲げたり伸ばしたりを、なんども繰り返してみましょう。
注意点は、腰にチカラが入らないようにすること。
腰にひびかない範囲内で、ゆっくりと動かしてくださいね。
もしできる人は、
このように足の指でぐーちょきぱーをやるのも、たくさんの細かい筋肉が伸ばせるのでおススメです。

ここまでのストレッチをすると、指先からだんだんと、筋肉の緊張がゆるみはじめます。
急性の腰痛、ぎっくり腰の応急処置は、ここまでで大丈夫。この状態でしばらくすると、腰がゆるんできますから。

まとめ

少し良くなってきたら、もう少し大きな筋肉を伸ばすと、早く痛みが楽になります。
▼こちらの記事▼に次の段階のストレッチ方法が分かりやすくあります。
ぎっくり腰のストレッチ【ゆっくり動けるひと向け】
それでは、失礼します。
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こんにちは。『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東 歩です。
今回は、ぎっくり腰になって動けない時の対応をお伝えします。
多くのひとが、この対処法を間違えて長引かせてしまいます。早く痛みを取って、楽になりたい気持ちは分かるのですが、やらないほうがいいこともあります。
できるだけ早く楽になるための方法をお伝えしますね。
動画でも説明していますので、どなたでも簡単にできますから、大丈夫です。
トイレに座るのもツラいぎっくり腰、、、なんとか早く回復しましょう!