「だるさ」が抜けないのは自律神経の乱れ?

昨日は汗をダラダラかくほど暑かったのに
今日はなんだか肌寒い。

しかも、ここ何週間か、こんな感じで気温がコロコロ変わってる。

こんな天気が続くと、なんとなくカラダが重くなりませんか?

こんにちは、『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東 歩です。

それは、ただの気のせいじゃないです!
おそらく、自律神経のバランスが崩れているから。

そんなあなたに、自律神経の乱れによる「だるさ」について知ってもらいたい。
そして、ちょっとでも楽になって欲しい。

記事の最後に、今すぐできる簡単な調整方法をお伝えしますね。

疾患による「だるさ」

曖昧な「倦怠感」

そもそも、「だるい」ってちょっと曖昧ですよね。

倦怠感ともいいますが、咳がでるわけでも、熱があるわけでも、下痢をしているわけでもない。
これといった、物差しがないのが、だるさ。

だから、あなたもつい、「このくらい、気のせい」と放っておくことが多いのではないでしょうか。

慢性疲労症候群(CFS)

「ゆっくり休めば、そのうち良くなる」「このくらいで病院にかかるなんて…」と思われがちな、倦怠感。

あなたは、慢性疲労症候群(CFS)って聞いたことありますか?
血液検査をやっても、とくに異常はみられない。でも、平熱よりちょっと高めの体温(0.5~1.5度)が何カ月も続いたり、うつ病のように気分がふさいだり、筋肉が痛むこともある。

だるさ以外にも、こんな症状が気になるなら、一度病院を受診してみてください。

「だるさ」を感じる疾患

慢性疲労症候群(CFS)以外にも、更年期障害・貧血・肝炎・うつ病・糖尿病などでも、「だるさ・倦怠感」を感じることがあります。

この場合、発熱や食欲減退、のどの渇きや顔色が悪いなど、倦怠感以外の症状に注意してください。

そして、「あれ、いつもと違うな」と思ったら、専門の病院で診てもらいましょう。問診と血液検査だけでも、判別できる疾患はたくさんありますから。

自律神経の乱れによる「だるさ」

明らかな疾患がないのに、疲れがとれないで、カラダが重いというときは、自律神経のバランスが崩れているかもしれません。

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  • 長期のストレス
  • 気温・気圧の落差
  • 慢性疲労
  • 夜勤など不規則な生活
  • 引っ越し・転勤など環境の変化
  • 女性ホルモンのバランス

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これらが原因で自律神経が乱れると、気力が湧かず、カラダを動かすのが面倒くさい「だるさ」を感じるようになります。

自律神経のはたらき

そもそも、「自律神経ってなんなの?」ってことですが…。

人間には、生命を維持するためにカラダの状態を一定範囲内に保とうとする、生体恒常性(ホメオスタシス)が備わっています。

たとえば、気温が高くて暑ければ、皮膚の血管を広げて汗をかいて、体温を下げる。

また、危険が迫っていると判断すると、「戦うか逃げるか」どちらでも対応できるように、心拍数を上げて、目を見開いて、カラダの臨戦態勢を整える。

これを、自動でやってくれるのが、自律神経。

自律神経はオートマチック

あ、そうそう、最近の車についている、「自動ブレーキシステム」が、自律神経みたいなものですね。

ふだんは、ドライバーの意思で、ブレーキやアクセルを操作して、クルマを動かしますよね?
でも、前の車が近すぎたり、車線からはみ出そうだと車が判断すると、自動でブレーキをかけたり、ハンドルを戻したり。

だとすると…

自律神経の乱れ

自律神経が乱れた状態というのは、ずーっと前の車と接近して走ってばかりで、常に自動ブレーキがかかりっぱなしの状態が戻らなくなったような状態。

こうなると、安全運転をして車間距離を空けても、ブレーキは解除されません。

常にストレスがかかった状態でいると、交感神経という「戦うか逃げるか」の体勢がずっと続くので、家に帰ってリラックスしてもいい状態のときも、ずっと臨戦態勢が続いてしまうんです。

これが、自律神経が乱れた状態。
こう考えると、なんだか「もう休んでいいんだってば…」って、カラダに言ってあげたくなりますよね。

「だるさ」はどこから来るの?

じゃあ、どうして自律神経が乱れると、だるいのか。
だるさ・倦怠感を数値化できないので、原因の特定は難しいのですが、ひとつは、血管の調整ができないことが挙げられます。

さきほどの、自律神経の図をみてもらうと分かるのですが、交感神経の枝が、血管を広げたり、狭くしたりといったコントロールをしています。

交感神経が働きっぱなしで、臓器や筋肉の血管が、ずっと狭くなったままだったら?

あるいは、交感神経がオーバーヒートして、血管が広がり、血圧が低くなったままだったら?

カラダが重く動きにくい、いわゆる「だるい」状態になってしまいます。

内臓を動かすのも自律神経の役割

さらに、だるさの原因として、内臓がうまく働いていないこともあります。

ゴハンを食べるとき、噛むのは、あなたの意思でコントロールできますよね。

でも、そのあと、胃をゴンヒョゴニョ動かして、胃液を噴射して、ある程度時間が経ったら腸に送り、こんどは腸をグンニョグニョ動かして栄養や水分を吸収して、便を作って送り出すのは、自律神経の役目。

自律神経が乱れて、この連携がうまくできなくなると、栄養が吸収できなくなってしまいます。そして、便が溜まったままだと、腐敗したガスがカラダを巡ることになる。

こうやって、内臓のはたらきが落ちてしまうことも、だるさの原因となります。

自律神経の整えて「だるさ」を解消

「規則正しい生活をして、ストレスを減らしましょう」

それができれば、苦労しません。

じゃあ、どうすればいいのか。
さきほど、食事の話をしましたよね?

その中で、唯一あなたがコントロールできるのは、「噛むこと」

バランスを崩した自律神経に変わって、食事から栄養を吸収しやすいように、よく噛んで消化吸収を助けてあげましょう。

そして、もう一つ。
体温調節も、自律神経の大切な仕事。なので、気温差の大きい環境だと、自律神経が疲れてしまいます。

そこで、なるべく着るもので調節して、自律神経を休ませてあげてください。
ちょっと、メンドクサイな…と思っても、一枚羽織ったり、膝かけをつかったり、逆に脱いだりしてみましょう。

こうして、自律神経をちょっと休憩させてあげることで、少しずつバランスが戻ってきます。
ちょっと長期戦になりますけれど、あなたのカラダは、あなたにしか治せません。

じれったいとは思いますが、コツコツ頑張りましょう。

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