足湯の適温は40度!【ツボを温めて芯からポカポカ】

[surfing_voice icon=”https://kireinomi.com/wp-content/uploads/2017/04/kao3.jpg” name=”” type=”l” bg_color=”” font_color=”000000″ border_color=”e0c38c”]記事を読んでいただき、ありがとうございます。
あなたの「やってみよう!」という気持ちを応援する、セルフケアお助け鍼灸師の伊東 歩です。

足湯をすると、いろいろ良いことがあります。
身体の芯を温めてくれたり、むくみが取れたり、寝つきがよくなったり。

この記事では、足湯の効果と、足湯に最適な温度や方法についてお伝えします。[/surfing_voice]

足湯の効果

冷え性

冷え性といっても、手や足の先っちょが冷たくなる末端冷え性のひともいれば、とにかく全身が寒い!という人もいらっしゃいます。

足湯というと、足を温めるので末端冷え性に効くと思うかもしれませんけど、実は、カラダ全体が冷えてしまうタイプの人ほど、足湯の効果を実感しやすいんです。

足首には、後脛骨動脈という血管が通っています。この動脈は比較的太い動脈で、ちょうど内くるぶしのうしろのあたりをやさしく触ると、ドクドクと脈が触れるくらいす。

脈が触れるということは、皮膚の浅いところを太い血管が通っているということ。
なので、この部分を温めることで、動脈の中を流れる血液が温められて、カラダ全体を巡るようになります。

すると、温めている足だけではなくて、カラダ全体が温まるんですね。

むくみ

むくみを取ろうと思って、ぱっと思い浮かぶのは【リンパマッサージ】ですよね。

でも、足湯をして足を温めても、リンパ液自体の流れは思ったほど良くならないんです。
じゃあ足湯はむくみに効果が無いのかというと、そんなことはありません。

実はむくみを取るには、リンパよりも血流を良くした方が効果的。

むくみの原因となっている、余分な水分。
その水分は、リンパが10%、静脈が90%の割合で回収しています。

さきほど、動脈の流れが良くなるとお伝えしましたが、当然、静脈の流れも良くなります。
つまり、余計な水分の回収作業がはかどるということになるんですね。

寝つき

あなたは、頭寒足熱という言葉を聞いたことがありますか?

東洋医学の養生の考え方なのですが、頭を冷やして、足を温めましょうというものです。

人間のカラダは、サーモグラフィーを見ると分かりやすいのですが、通常、上半身が下半身よりも体温が高くなっています。

でも、血流が悪くなると熱が上半身に溜まり過ぎて、反対に下半身が冷えすぎてしまう。

そうすると、頭に熱がこもっているので、夜ふとんに入っても目がパッチリと冴えてしまいます。しかも、その反対に足がいつまでたっても温まらない。

そんなときに足湯をすると、血流が身体の深部や下半身に流れるので、頭の熱がすーっと引いて寝つきがよくなるんですね。

のぼせ(更年期のホットフラッシュ)

先ほど、血流が悪くなると上半身に熱がこもりやすくなるとお伝えしました。
そうすると、のぼせ・にきび・口内炎・赤ら顔・顔の肌の乾燥など、頭や顔のトラブルが増えてきます。

また、更年期の症状は人によってさまざまありますが、足湯をすると子宮周りの血流も良くなりますので、症状が軽くなるひとも多いんです。

自律神経が整う

自律神経の働きのひとつは、体温調節。
でも、血流が悪かったり、身体の中の温度が「ちぐはぐ」だと、上手く調節ができなくなってしまいます。

さらに、ストレスが重なってくると交感神経ばかりが働いて、だんだんと自律神経のバランスが崩れてしまうことに。

足湯をすることでリラックスすれば、交感神経が鎮まり、副交感神経が活性化。しかも身体の中の温度の差が少なくなるので、自律神経の調節機能が復活してくるのです。

全身浴との違い

足湯と、普通にお風呂に入るのでは、どんな効果の違いがあるのか。

いちばんは、足湯は、お湯に浸かったあとの体温の低下が少ないということ。

これは、いわゆる「湯冷め」しにくいかどうかの違いです。
全身浴だと、一気に体温が上がるので、自律神経の働きによって皮膚表面の毛細血管は拡張。

肌が赤くなった状態ですね。

そのまま、お風呂を上がって外気に当たると、今度は一転、一気に体温が下がってカラダが冷えてしまいます。

一方の足湯は、体温の上昇がゆるやかで、深部の体温が上がるので、ボカボカとした状態が長く続きます。

熱すぎるお湯に入浴すると交感神経が優位になる

また、冷え症のひとが温まろうとして、40度を超える温度のお湯に入浴していると、交感神経が高ぶってしまいます。
かといって40度以下の温度だと、ぬるすぎて、なかなか身体が温まらない。

ですから、冷え性の人にとっては温度調節という意味で、足湯のほうがコントロールしやすく、カラダを温めやすいんですね。

効果的な足湯の方法

足湯に最適な温度

足湯をするときのお湯の温度は、40度を目安にしましょう。
これは、いつもお風呂に入るときの温度より、ちょっと熱いかなというくらいです。

でも、足湯の温度ってすぐに下がってしまいますよね。

そこで、足湯をする場所をお風呂場にしましょう。

そうすればバケツに汲んだお湯を運ばなくていいし、部屋が濡れることもありません。
なにより、蛇口から出るお湯の温度を40度にしておいて、冷めてきたらすぐにお湯を入れ替えちゃえばいいので、温度調節が簡単なんです。

ちょっと厚着をして、お風呂場にイスを持ち込めば、あなただけの足湯の個室になりますよ。

熱すぎると逆効果

足湯のお湯の温度が、40度くらいでは物足りないというひともいらっしゃいます。
この場合、かなり足の血流が悪くて、冷えていると考えられます。

ですが、あまりお湯の温度を上げすぎると、交感神経が優位になり、血管を締めつけて、結果的にあまりカラダが温まらないことがあります。

また、火傷(やけど)の危険性もありますので、厚く感じないからといって、温度を上げすぎないようにしましょう。

自覚的に温かさを感じていなくても、40度くらいのお湯に足を浸けていると、血管を流れる血液が温められて体温が上がってきます。

ですから、焦らず、何日か続けてみましょう。

足をお湯につける時間の長さ

これは、明確に何分というのはありません。

目安としては、10分~20分くらい。
季節にもよりますが、膝の裏や鼠蹊部(そけいぶ)、腰のあたりにジンワリ汗がにじんできたら、終了の合図だと思ってください。

どこまで浸かればいいの?

足首には、前脛骨動脈や後脛骨動脈などが通っていますので、足首だけをお湯につけていても、効果的に全身を温めることができます。

じゃあ、足首ってどこまで?ということですが、内くるぶしから指の幅4本分くらいの高さまでをお湯につけましょう。

というのは、内くるぶしの上には、三陰交(さんいんこう)という女性にとって大事なツボがあるからです。

生理痛・更年期障害・冷え症のツボ「三陰交」

生理痛や更年期障害など、女性特有の疾患に効くツボなので、お灸の代わりに温めてあげましょう。

当院でも、お灸が苦手というクライアントさんには、足湯をすすめています。

アロマをお湯に垂らしてリラックス

せっかくの足湯ですから、好きな香りのアロマオイルを垂らして、リラックスしましょう。

ストレス解消なら、鎮静効果のある【ラベンダー】
血流を良くして疲れをとるなら【ローズマリー】
むくみ解消なら、浄化作用のある【ジュニパー】

ただし、妊娠中のかたは念のため、使わないでくださいね。

まとめ

足湯の温度は40度がおすすめ。
あまり熱すぎると、発汗はするけど身体の芯は温まらないし、低いと物足りません。

お湯を準備したり、温度を調節したりと、ちょっとめんどくさいこともありますが、おうちでできるセルフケアとして結構使えます。

ぜひ、ためしてみてください!

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