陰キャ
陽キャ
って聞いたことありますか?
ウチの娘からよく聞くワードなのですが、昭和語に翻訳すると
ネクラ(陰気な性格)
ネアカ(陽気な性格)
ということみたいですね。
今日のクライアントさんは、自他ともに認める
陽キャ
の50代前半の女性Tさん。
元気で明るく、しかも暑がり。
でも本当は
陰キョ
でした。
ほんとうに更年期が理由?
そんな元気なTさんがウチにいらっしゃるということは、身体など何らかの問題を抱えているから。
初診だったのでよく話を聞いてみると、いちばんの悩みは
更年期のほてり
でした。
ここ10年以上、一日に何度も頭と顔にぶわっと汗が出るくらい暑くなるので、困っているとのこと。病院や薬、漢方薬でもダメ。
実際に私がよく調べてみると
- かみの毛が年齢の割に細い白い
- 腎の脈が弱い
- 左足首内側の気が弱い
- 暑いのは頭だけ
- 3人目が高齢出産
という感じだったので、
腎陰虚
と「あたり」をつけて治療してみると、身体が変わる。
すごくスッキリしていると喜んでいらっしゃる。
これで数日過ごしてもらって
経過を聞いて
またいっしょに考えましょう。
ということで今日は終わりにしました。
治療後のお話で、
私「Tさん、けっこう身体が消耗してますね。忙しいんですか?」
Tさん「忙しいけど、動けちゃうし、動いてないと落ち着かないのよ~。私って、弱ってるの?」
私「出産で体質が変わったのかもしれないですね。身体の陰陽バランスが崩れて、陰の要素が少ない『陰虚(いんきょ)』っていう状態かもしれません」
Tさん「ええっ、陰キャ? 私、みんなから陽キャって言われること多いのに~」
おお… 昭和世代の口から「陰キャ」というワードが出るとは。
聞けばTさん、家でも職場でも
「元気があっていいねぇ」
と言われることが多く、ご自身でも
「年齢の割にエネルギッシュ」
だと思っているのだとか。
Tさんのようなタイプは、結構いらっしゃいます。自分では
更年期が原因
だと思っているホットフラッシュやイライラなども、実は
陰が弱いので、相対的に陽が強くなってしまっている
陰虚陽盛
という状態のことがよくあります。
髪の毛の質で陰虚を見抜く
私がTさんを観て違和感を感じたのは、髪の毛。
年齢の割に
- 白髪が多く
- 髪の毛のコシも弱く
- パサついている
本人も自覚があって、髪の手入れには苦労しているのだとか。
東洋医学的に
腎の弱さは髪に出やすい
と言われています。
もしあなたが、
- のぼせ
- イライラ
- 動悸
- 発汗異常
- 月経の乱れ
など更年期にありがちな症状に加えて、年齢の割に
髪の毛の
- ゴワつき(乾燥)
- 腰が弱くなった
- 白髪が多い
- 抜け毛が増えた
- まとまらない
といった悩みがあれば、
腎陰
を補ってあげると髪の毛に潤いが戻り、ほてりやイライラなども楽になるかもしれませんよ。
腎陰を補うセルフケア
足首にある
太谿(たいけい)
というツボがおすすめ。ただし、左足だけ。
弱りを補うときのツボの押し方は、
とっても優しく
がコツです。
指でも棒でもいいですが、皮膚がちょっと凹むくらいで充分です。
すこし刺激をしたら、あとは米粒を1つ、絆創膏で太谿のツボに貼りつけておきましょう。
効果が持続します。
そのほか腎陰を補うには、
色の濃い食材
がいいですね。
- 黒豆
- 黒ゴマ
- 黒きくらげ
- 海藻類
- トマト
- ほうれん草
など普段の食事に使ってみてください。
また、肩や首が硬いと、頭皮や髪の毛に栄養が届きにくくなります。
コチラ↓↓の本では、肩や首を緩めるセルフケアが詳しく載っていますので、ぜひご覧ください。
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