「ストレスで便秘に…」それなら【3つのツボ】で解消しましょう! by 鍼灸師

疲れ目

[surfing_voice icon=”https://kireinomi.com/wp-content/uploads/2016/09/skao-peko.gif” name=”” type=”l” bg_color=”f8f4e6″ font_color=”000000″ border_color=”f8f4e6″]こんにちは、『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東 歩です。

便秘で悩んでいるクライアントさんのなかでも、ストレスが原因のひとって本当に多いんです。[/surfing_voice]

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わたしも、ストレス感じると便秘が酷くなるのよ。
とくに、不満とかイライラが溜まってくると、もうダメ。
てきめんよ。[/surfing_voice]

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そうなんですね…。
ひとことにストレス性の便秘といっても、原因はさまざま。

まずは、あなたの便秘が本当にストレスが原因なのかを知って、それから、あなたに合った解消法を探しましょう。

ツボや体操、食事などをためしてみれば、気持ちもお腹もスッキリすると思いますよ。

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ストレスが原因で便秘になりやすい人

自律神経の緊張型姿勢

普段、便秘症の治療をしていると気づくのは、ストレス性便秘の人は腰が真っすぐに近いということ。
自律神経の緊張によって背骨が硬く真っすぐになり、その影響から痙攣(けいれん)性便秘になることが多いようです。

こういう人の場合、腰の治療をすることで便秘が改善していきます。あなたの姿勢は、どんなタイプでしょうか?
ストレス自体は変わらなくても、姿勢によって便秘が改善することも良くあるんですよ。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=OHkG7nHjeVI”]

記事の後半で、ストレス性便秘に効く、姿勢改善エクササイズをご紹介しています。

ストレス溜め込みタイプ

病院に行くと痙攣性便秘といわれることが多い、ストレスが原因の便秘。
東洋医学では、ずっと昔から「気の滞り」が便通を悪くすることを知っていました。

気の滞りというのは、ストレスが発散されてない状態。
この、発散されてないっていうのがポイントです。

人によって、抱えているストレスをうまく発散できる人もいれば、抱えて溜め込んでしまう人もいる。
溜め込んだストレスは、何をやっていても自分のなかに「引っかかり」として居座ります。

引っかかりがいくつも重なって溜まってくると、便秘や気うつ、イライラや吹き出物として表れるんですね。

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そうなのよ!
いつも、あの使えない課長のフォローをさせられてると、決まってお通じが悪くなるのよ。
「自分でやれっ」って言いたいのを、ガマンしながらやってるけどねっ!![/surfing_voice]

……直接相手に伝えられるのが、いちばんの発散、解決方法なんですけど、直接伝えるのがむずかしい場合もありますよね。
言いたいことを我慢するとき、多くのひとは「相手が悪い」「自分が悪い」のどちらかの理由をつけて溜め込みます。

あなたは、どちらのパターンが多いですか?

『相手が悪い』は、痙攣性便秘になりやすい

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東洋医学では、感情と臓器の不調が深くかかわっていることを、昔から伝えてくれています。たとえば、「相手が悪い」は怒りの感情となって、肝(肝臓)に溜まります。

実際に、イライラを溜め込んだクライアントさんのお腹を触ってみると、みごとに肋骨の下、肝臓のあたりが硬い。
ちょっと押すだけでも、本人は嫌がるんですね。[/surfing_voice]

この肝臓の不調は、となり近所の胃と腸に迷惑をかけます。ストレス性の胃炎などは、まさにそれ。

同じように腸にも影響があって、これが「痙攣性便秘」と呼ばれるもの。
自律神経のバランスが崩れて、便秘と下痢を交互に繰り返すことが多いです。

腸が動きたくても動けない。相手に言いたくても言えない。
溜まりかねて相手に言ってしまうときは、溜まっていたものも乗っけてドバっと吐き出してしまう。
なんだか、便秘と下痢の状態と似ていますね。

『自分が悪い』は、直腸性便秘に

「相手が悪い」ではなく、「自分が悪い」という理由をつけて溜め込むタイプは、「思」という思い悩む感情が生まれます。
東洋医学で、「思」の感情は胃腸に溜まるとされています。

相手に向かったり、表に出すことをしないで「自分が悪いんだから」と内側にとどめる人の便秘は、直腸性便秘になりやすい傾向に。

我慢することが習慣化してしまって、我慢していることにも気がつかなくなってしまう。

その間、骨盤底筋や肛門括約筋はずっと緊張しているのですが、やがて鈍くなってしまい、いざ排便するときにうまく動かせなくなるんですね。

 ストレスが原因で便秘になりやすい人の特徴

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  • イライラが多い
  • 不満を口にできない
  • 生理前に便秘が強くなる
  • 生理前に精神的に不安定
  • わき腹が張る
  • 食欲に波がある
  • げっぷがよく出る
  • 出来事に体調が左右される
  • 寝つきがわるい
  • 落ち込みが激しい
  • 肩こり

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改善のカギは、ストレスをどう発散させるか。それによって、便通が変わってきます。
次は、上手なストレス発散の方法について。

ストレスが原因の便秘の解消法

ガマンは便秘をひどくする

なんでもガマンすることは、美徳ではありません。
「我慢する=褒められる」と、親や社会から刷り込まれたのは、そのほうが都合がいいから。ということが多いんですね。

「我慢するのは良いことだ」をちょっと脇に置いてみましょう。

おかしな話ですが、この思い込みがあると、わざわざ自分から我慢する状況をつくるようになります。そのほうが、褒められますもんね。

便秘も、同じように我慢する状況。

「馬鹿らしいから止めよう」と思えたら、こっちのもの。つぎは、「自分はいま、どうしたいのかな」と考えてみませんか?

ストレスを緩和して便通を良くする食べ物

香りのある食べ物は、ストレスを和らげてくれます。

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  • しそ
    しその葉を乾燥させた紫蘇葉(そよう)は、気の流れを良くする理気生薬として、漢方薬でも使われているほど。

    スーパーなどでは、緑色の「大葉」としてよくみかけます。
    しそってあまり量が食べられないですが…、大丈夫。量は少なくても、大葉に含まれるオメガ3脂肪酸である【α-リノレン酸】を摂ることで、便通を促してくれます。

    α-リノレン酸は、腸内の悪玉菌が増えるのを抑えて、善玉菌を増やしてくれます。おかげで、腸内環境が整い、便通が良くなるんですね。

    さらに、α-リノレン酸は血液循環をよくして、老廃物を取り去ってくれる働きをしてくれるので、シミ・シワを防ぐ美肌効果も期待できます。

    また、しその一種である「えごま」を搾ってつくった油が、こちら。

  • えごま油
    しそと同じく、α-リノレン酸による便秘解消効果にくわえて、油が、ウンチをスルリと出してくれる潤滑剤として働いてくれます。

    ただし、小腸で吸収されてしまうため、ある程度の量を摂らないと大腸まで届きません。
    適量は人それぞれになりますが、目安として大さじ1杯くらいを摂ってみて、お腹の調子が崩れるようなら減らしていきましょう。

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ストレス食いにご注意!

ストレスを発散するのに、食事はうってつけ。食べることは、手っ取り早く満足感をえられるからです。そのため、ついつい食べ過ぎてしまうのが悩み…。

とくに気をつけたいのが、糖分。その中でも、白砂糖を食べると脳のなかのA10神経系というのが刺激されて、ドーパミンが分泌されます。

ドーパミンは快感をもたらしてくれるのですが、これはコカインなどのドラッグと同じで、だんだん砂糖なしではいられなくなるんですね。

食事、甘いもの、お酒、仕事、恋愛など、何かに依存している限り、いつかは限界がきます。

あなた自身を壊してしまうまえに、ちょっと立ち止まって。
「本当はどうしたいのか」に意識を向けてみると、悪循環を断ち切るきっかけになるかもしれません。

ストレスを減らしてくれる飲み物

食べ物だけではなく、香りのある飲み物もいいですよ。
ジャスミンティーやミントティーは気が流れやすくなりますし、ちょっと落ち着きたいときはカモミールティーなどもおすすめです。

ただ、子宮収縮作用があるので、妊娠初期は控えたほうがいいですね。

ストレスが原因の便秘の解消法

ストレス性の便秘状態というのは、気持ちも老廃物(便)もカラダのなかに溜まっている状態。
とくに、お腹は「腹が立つ」「腹に据えかねる」「腹の虫が収まらない」など、昔からイライラのエネルギーが溜まりやすい場所として知られています。

逆に、「腹を割って話す」と、溜まっていたエネルギーが循環しはじめます。ただ、イライラの張本人を目の前に腹を割って話すのって、一番良いのは分かってるけどハードルが高い。

そんなときにおススメなのは、【腹から大声を出す】こと。

外レス

精神分析の世界でも「カタルシス効果」といって、イライラや不安、悩みや怒りなどを言葉にして表現することで、心の安定感が得られることが知られています。

分析なんてしなくても、ムカついていることを誰かに話すだけでも、溜まっていたモヤモヤがすっきりした経験は、誰にでもあると思います。
愚痴を話すだけでもイイのですが、歌うことには「腹式呼吸」というメリットがあるんですね。

腹から声を出すことで、前からは腹筋、上からは横隔膜が、腸をマッサージ。ぜひ、おためしください! 

もうひとつ、ストレスと便秘解消におすすめなのが、大股で歩くこと。

【大股歩きで便秘解消】

いつもより少し歩幅を大きくすることで、インナーマッスルが動きます。すると、腸もいっしょに動くんですね。

大腰筋を鍛えてダイエットする歩き方
こちらは、あまりイケてない歩き方。股関節だけで歩いています。
コツは、おへその上あたりから足が生えていると思って、振り子のように大きく足を踏み出すこと。

大腰筋を鍛えてダイエットする歩き方
1日5分でもオッケー。通勤の途中や、買い物のついでにやってみてください。詳しい方法は、▼下の動画▼で。

[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=2D5T74XOjrQ”]

ツボで腸を刺激しましょう

【天枢(てんすう)】
まずは、便秘の基本ツボ「天枢」

便秘や下痢のツボ「天枢」
おへそから親指2本分外側に、天枢はあります。
この天枢を通るように、肋骨あたりから下に向かって、スプーンでこすってみましょう。

天然石のツボ押し棒なら、さらにイイです!
1分くらいでオッケー。
便秘や下痢のツボ「天枢」をスプーンで刺激

【商陽(しょうよう)】【厲兌(れいだ)】
次に、「商陽」「厲兌」。この2つのツボは、滞った腸のエネルギーを流してくれます。

便秘解消のツボ「商陽」を爪楊枝で刺激
人差し指の爪の生え際に「商陽」はあります。ココを、つまようじか、とがったペン先などでチョンチョンと突いてあげましょう。

むくみと胃のツボ「厲兌」を爪楊枝で刺激
「厲兌」は足の人差し指の外側、爪の生え際にあります。
ここも、チョンチョンと1分くらい。

【仕上げ】
胃腸の動きを整える「胃経」というラインをまとめて刺激。

ikei-spoon2
膝の下に、硬い骨がまっすぐ伸びています。その横、親指1本くらい外側に、胃経は通っています。
ここを、スプーンなどで下向きに撫でてみてください。

滞った気が流れるとともに、腸も動きはじめますよ。

ツボを刺激したあとは

ツボを刺激して、そのあとも効果を持続させるには、何かを貼っておくといいですよ。

ここでは、天枢にだけ「刺さない鍼」を貼ってみましょう。
最近、テレビショッピングでもやっているアレです。

話題の「美容鍼」を手軽に体験!ささない鍼 Acu Life(アキュライフ)

左右の天枢にペタッと貼って、何日かそのままで大丈夫です。
寝ている間に、腸が整ってきます。

ひと箱に150粒入っているので、一年は使えますね。

あと、お顔にも良いんですよ?

うちでも、雑誌でモデルさんが美容鍼をやっているのを見て、興味はあるけど怖いな…という人に、この「刺さない鍼」を貼ってもらっています。

貼る場所は、たるみやほうれい線などの、気になる部分で大丈夫。
自宅で美容鍼ができちゃいます。

ためしにやってみてください。

ストレス性の便秘によい漢方薬

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、気滞があって、のどの違和感、吐き気、胃腸の不具合を感じる人にはおすすめ。先ほどの紫蘇葉も、この漢方薬の中に入っています。

あるていど体力のある人には、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)も使えます。この中には、桂皮(けいひ)という生薬が入っていて、健胃・整腸作用があります。

また、柴胡加竜骨牡蛎湯には大黄(だいおう)という生薬も入っていて、下剤のような働きをするので、頑固な便秘を通じさせてくれます。
が、体力のない人が使うと、余計に体力を奪ってしまうのでご注意ください。

あと、子宮の収縮作用もあるので、妊婦さんや生理前後は避けておいたほうがいいです。

まとめ

ストレスが原因の便秘で困っているひとは、とてもたくさんいらっしゃいます。
もちろん、ストレス自体を解消できれば良いのですが、簡単にはいきませんよね。

そんなときは、ツボなどを使ってカラダから変えてみると、逆にストレスの受け方も違ってくることがあります。
もうちょっと、しっかりと便秘を改善したいなら、▼こちらの記事▼
便秘解消法 【総まとめ】 必ず解決の糸口がみつかる記事はコレ!が役に立ちます。

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