あなたの腰痛タイプに合ったお灸のツボを【施術歴25年の鍼灸師】がおしえます

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なんだか最近、腰が痛いのよね。
でも温めると少し楽になる気がするから、もしかして、お灸って腰痛に効くのかも…[/surfing_voice]

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こんにちは。『キレイの実』編集長&鍼灸師の、伊東 歩です。
クライアントさんにも腰痛で悩んでいるかたが、たくさんいらっしゃいます。

そして腰痛のセルフケアとして、おうちでお灸をしてもらうことも多いんですよ。

でも腰が痛いといっても、原因は人それぞれ。

ですからこの記事では、腰痛のタイプ別にお灸のツボと、自宅でできるお灸のやり方を分かりやすくお伝えします。
少しでも早く、楽になってもらえたらと思います。[/surfing_voice]

お灸は腰痛を改善するセルフケア

腰痛にも色々な原因がある

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わたしは、前かがみになると腰の下のほうがズキーンってなるの。
普段は少し重いかな?っていうくらいなんだけど、生理になると、もう腰から首にかけてまで痛くなるのよ…[/surfing_voice]

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そうなんですね…。生理前後に、腰痛がつらくなるという話は、クライアントさんからもよく聞きます。とってもツライので、何とかして欲しいと。

そんな悩みを抱えている人には、子宮周りの血流を良くしながら、腰の筋肉をゆるめるのに「お灸」を使ったりします。
お灸は、表面的に温めるだけではなく、深いところの血流まで改善してくれる便利なツール。

ちょっと、ためしてみませんか?[/surfing_voice]

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いっちょ、やってみるか。
分からないことバシバシ聞くから、教えてね。[/surfing_voice]

どんなお灸がいいの?

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でも、お灸って火を使うんでしょ?
ヤケドしたりしないのかしら。

そもそも、お灸ってどんな種類があるの?[/surfing_voice]

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お灸は、よもぎの葉の裏にある綿毛を集めて乾燥させた、「もぐさ」を燃やして使います。

わたしたち鍼灸師は、このもぐさを直接皮膚の上にのせて使いますが、これを直接灸といいます。

肩への直接灸

今回お伝えするのは、自宅で手軽に使える間接灸と呼ばれるもの。
皮膚に火が直接触れないタイプで、「せんねん灸」などが有名ですね。[/surfing_voice]

お灸のやり方は▼こちらの記事▼
お灸&せんねん灸のやり方【図解】に詳しく載っています。 

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あ、でも、煙とかはどうなの?
ニオイとかつくの、嫌なんだけど。[/surfing_voice]

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「お灸女子」と呼ばれるお灸ファンには、もぐさの燃える香りが好きというひともいらっしゃいます。
でも、もしおウチでお灸をするとき、煙が気になるようでしたら、煙の出ないタイプや、アロマの香りのするタイプ、さらには火を使わないタイプもありますよ。[/surfing_voice]

火を使わないお灸については、▼こちらの記事▼
火を使わないお灸【せんねん灸・太陽】の効果ってどうなの??を参考にしてください。

ただ、リラックスしたり、精油成分(シネオール)の効果を考えると、火を使うお灸をおススメします。

お灸をしたあとの仕上げ

お灸が終わったら、ツボに何か貼っておくと効果が長持ちしますよ。

うちの治療院では、仕上げに「刺さない鍼」を貼っています。
最近、テレビショッピングでも話題になっている、アレです。

話題の「美容鍼」を手軽に体験!ささない鍼 Acu Life(アキュライフ)

もともとこの「刺さない鍼」は、プロの施術家向けにだけ売っていたもの。
ですが、今では一般の人も買うことができます。

一度ツボに貼って、あとは次にお灸をするときまで貼りっぱなしにしておけば大丈夫です。
ひと箱150粒入りなので、かなり使えます。

もしあまったら、お顔に貼ってみましょう。

当院でも、「雑誌でモデルさんが美容鍼をすすめてたけど、痛いの苦手なの…」という人には、「刺さない鍼」を使ってもらっています。

たるみやほうれい線などの、気になる部分に貼るだけ。
簡単におうちで、美容鍼ができちゃいます。

お休みの前の日に、ペタッと貼ってみてくださいね。

 

いよいよこのあと、あなたがどの腰痛タイプなのかをチェックしましょう。
そして、タイプに合わせてお灸のツボをお伝えしますので、ぜひためしてみてください。

【腰痛タイプ別】セルフお灸のやり方

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※ふたつ以上に当てはまる人は、より強く痛みを感じる腰痛タイプに進んでください。

たとえば、腰を前に曲げても後ろに反っても、首を曲げても痛い。けれど、腰を前に曲げたときが、いちばん痛いというひとは、まず前屈型のお灸法をやってみましょう。

ただし、はっきりとしたきっかけのある「ぎっくり型」に心当たりのある人は、まず、ぎっくり型のお灸法をやってみてくださいね。

【腰を前に曲げると痛い】タイプ

~ このタイプの腰痛の原因 ~
[surfing_su_list_ex icon=”icon: hand-o-right” icon_color=”#d9333f”]

  • 筋・筋膜性腰痛
  • 椎間板ヘルニア
  • 仙腸関節捻挫

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この場合は、腰の筋肉と、脚の後ろ側の筋肉をゆるめると、痛みがラクになります。

そこで役に立つのが、大腸兪(だいちょうゆ)委中(いちゅう)という2つのツボ。

【大腸兪(だいちょうゆ)】

便秘に大腸兪のツボ刺激
大腸兪は、ちょうどベルトの高さで、背骨の両脇にあるツボです。

便秘解消のツボ「大腸兪」の探しかた
ベルトの高さで、背骨をさがします。
ちょうど真ん中あたり。

腰痛と便秘のツボ大腸兪
そこから、親指2本分くらい外側に、大腸兪はあります。

腰痛と便秘のツボ大腸兪にお灸

背中なので、お灸を貼りつけるとき気をつけてくださいね。
だんだんと腰が温かくなってきて、気持ちがいいですよ。

大腸兪は、その名前のとおり大腸の調節をしてくれるツボ。
便秘にも使えます!

この大腸兪、お灸を使わなくても体操と組み合わせると、腰痛にとっても良いんです。こちらの動画が参考になりますよ。

[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=f_4lRQecock”]

また、便秘をしっかり解消したいなら、こちらの記事
便秘解消法?効かないわよ! でも…体質に合った方法ならイケる。
が、とっても役に立ちます。

【委中(いちゅう)】

ぎっくり腰と腰痛のツボ委中
委中は、膝の裏にあります。
膝を曲げるとできるシワの、ちょうど真ん中あたり。

腰痛のツボ委中にお灸

ここは、皮膚が薄いので、あまり熱さをガマンしないでくださいね。
立ちっぱなしや、たくさん歩いて足が張っている人は、委中のお灸でだいぶラクになりますよ。

【腰を後ろに反ると痛い】タイプ

~ このタイプの腰痛の原因 ~
[surfing_su_list_ex icon=”icon: hand-o-right” icon_color=”#d9333f”]

  • 神経根の圧迫
  • 筋・筋膜性腰痛
  • 脊柱管狭窄症
  • 仙腸関節捻挫
  • 脊椎分離すべり症

[/surfing_su_list_ex]

こんな場合には、腹筋を強くして腹圧を高めると、背骨の負担がラクになります。
それには、関元(かんげん)という、お腹のチカラを強くしてくれるツボが最適。

さらに、1つ前の項目でお伝えした大腸兪(だいちょうゆ)というツボも、合わせて使ってみてください。

【関元(かんげん)】

便秘や下痢、慢性疲労のツボ「関元」
関元は、おへその真下にあります。

便秘や下痢、慢性疲労のツボ「関元」の場所の探し方
おへそから、指4本下にいったところが…

便秘や下痢、慢性疲労のツボ「関元」を指さし
関元です。
別名「丹田」とも呼ばれていて、昔から元気の源として腹式呼吸や気功などでも、ポイントとなるツボ。

関元にお灸をして冷え性を改善する

関元へのお灸は、「慢性的に疲れが取れない」「うつ気味」といった、全体的にエネルギー不足の人におすすめ。

お腹が温まると、安心感が生まれ、じっさいにチカラが湧いてきます。
それが腰にも安定感を生むので、自然と筋肉がゆるんでいきますよ。
ぜひ、続けてみてくださいね。

あ、関元のある下腹部の皮膚は薄いので、なるべく温度の低いお灸を選んでください。

腹筋を強くして、腰の痛みを軽くするなら、カンタンな▼こちらの方法▼もおすすめ。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=boi09o7dLxA”]

腰を反らして痛い場合は、反り腰の可能性が高いです。
こちらの記事 反り腰の治し方、プロに聞きました!ついでに「ぽっこりお腹」もキュッと引き締めを参考に反り腰を改善すると、さらにラクになりますよ。

【首を前に曲げると痛い】タイプ

~ このタイプの腰痛の原因 ~
[surfing_su_list_ex icon=”icon: hand-o-right” icon_color=”#d9333f”]

  • 首・肩の脊柱起立筋の緊張が腰に影響

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こんなときの腰痛には、腰の筋肉をゆるめただけじゃ、なかなか痛みは取れません。
首のつけ根にある肩中兪(けんちゅうゆ)というツボを使って、首から肩、背中、腰までをほぐしてしまいましょう。

【肩中兪(けんちゅうゆ)】

肩こり・首コリに効くツボ肩中兪
肩中兪は、首と肩のつなぎ目にあるツボ。

ツボ探しの目印第七頸椎 
目印は、首を前に倒したとき、いちばん出っ張る骨「頸椎7番」です。

肩こりや手のしびれに効くツボ肩中兪
頸椎7番の親指2本分外側に、肩中兪があります。

肩こりや手のしびれに効くツボ肩中兪にお灸

ここは、緊張型頭痛といって、肩や首の筋肉の緊張からくる頭痛を治す特効ツボ。
臨床でもよく使うツボなので、どなたか頭痛で困っている人がいたら、教えてあげると喜ばれますよ。

首・肩がゆるむと同時に、腰の緊張もゆるんで、痛みが軽くなってきます。
首と肩をゆるめる、一番簡単なストレッチが▼こちらの方法▼。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=WseirWmdfMU”]

そして、お灸をしたあと、ストレッチをするとさらに首・肩のコリがラクになります。
こちらの記事 肩こり解消!簡単ストレッチ【図解で分かる】今ラクになる5つの方法がすごく役に立ちます!

「だいぶ楽になったけど、もう少し…」という場合は、2つ前の項目の大腸兪(だいちょうゆ)にもお灸をしてあげましょう。

【じっとしていても痛い】タイプ

~ このタイプの腰痛の原因 ~
[surfing_su_list_ex icon=”icon: hand-o-right” icon_color=”#d9333f”]

  • 腸・子宮・腎臓など臓器の炎症や不調が腰に表れている

[/surfing_su_list_ex]

この場合は、それぞれの臓器の調子を整えるツボに、お灸をしましょう。

腸の影響で痛むときは

腰の痛みが、便通によって左右されたり、慢性的に便秘や下痢が続いているひとは、腸の影響で腰が痛いのかもしれません。

そんなときは、天枢(てんすう)というツボがおすすめ。

【天枢(てんすう)】

便秘や下痢のツボ「天枢」
天枢は、おへその真横、親指2本分外側にあるツボです。

便秘解消のツボ天枢にお灸

ここへのお灸は、お腹がほんわか温まって、気持ちがイイですよ。
とくに、腰の横あたりの痛みが気になるひとには、おすすめ。

そして天枢は、便秘解消には欠かせないツボ。
ぜひ、おためしください。

でも、本格的に便秘をなんとかしたいなら、こちらの記事 便秘解消法?効かないわよ! でも…体質に合った方法ならイケる。を、ぜひお読みください!

子宮の状態が良くないときは

腰が生理の前後で痛むというひとは、子宮の状態が腰に影響しているのかもしれません。

そんなときは、血海(けっかい)というツボを使ってみましょう。

【血海(けっかい)】

生理痛・血流改善・冷え症のツボ「血海」
血海は、膝の内側、斜めうえにあります。

生理痛改善のツボ血海の位置の探し方
膝のお皿の内側のライン上、指を3本分あがったところが…

生理痛改善のツボ血海の場所
血海です。
筋肉が盛り上がってるところ。

生理痛を楽にするツボ血海にお灸
血海へのお灸は、下腹部の血流を良くしてくれます。

▼血海の探し方の動画▼
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=vnmf3qhs-f0″]

子宮や卵巣への血流がアップして状態がよくなると、腰、とくにお尻に近いところの痛みがラクになってきますよ。
また、血海のお灸は、子宮内膜症や子宮筋腫などでお悩みのひとに、ぜひ使ってほしいツボですね。

下腹ぽっこりにもGood!
こちらの記事 固太りのダイエットは難しい? 上手な痩せ方があるんです!には、血流の滞りからくる下腹ポッコリ対策が書いてありますので、参考になさってください。

腎臓の影響で腰が重いときは

立ち仕事が長い・頻尿や夜間尿に悩んでいる・膀胱炎を繰り返しているなどに心当たりがあるなら、腎臓の影響で腰が痛むのかもしれません。

そんなときは、太谿(たいけい)というツボがおすすめ。

【太谿(たいけい)】

足の冷えを取るツボ太谿の場所
太谿は、内くるぶしの後ろにあるツボ。
内くるぶしを後ろにたどると、アキレス腱があります。その手前のやわらかい部分が、太谿。

足の冷えに効くツボ、太谿にお灸

太谿へお灸をすると、腰の上のあたりが温まってきて、痛みや重さを楽にしてくれます。

▼太谿の探し方の動画▼
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=HjGQaV4e6hU”]

また太谿は、「しわ」や「髪の艶」などのアンチエイジングにも良いツボ。
こちらの記事 美容にお灸が良いってホント? 「しわ・たるみ・毛穴…改善の秘訣は全部ここに書いてあります」に詳しく載っています。

さらに、太谿は足の冷えにも効果的。 冷え症改善の対策は「お灸」。 だって、温まるから。もごらんください。

【ぎっくり腰】タイプ

~ このタイプの腰痛の原因 ~
[surfing_su_list_ex icon=”icon: hand-o-right” icon_color=”#d9333f”]

  • 過度な負荷による急性の筋断裂・炎症 (ぎっくり腰)
  • 不意の姿勢による筋肉の緊張 (ぎっくり腰)

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いわゆる「ぎっくり腰」のときは、腰はさわらないほうがイイです。
動けないくらい腰が痛いときは、腰の筋肉が過緊張になっていて、敏感な状態です。そこにお灸で刺激を与えると、さらに筋肉が緊張。

余計に痛みが増して、回復を遅らせてしまいます。

この場合は、足首にある崑崙(こんろん)というツボが役に立ちます。

【崑崙(こんろん)】

腰痛に効くツボ崑崙
崑崙は、外くるぶしの後ろ。
外くるぶしの硬い骨と、アキレス腱との間の柔らかいところにあります。

腰痛のツボ崑崙にお灸

ぎっくり腰のときは、ちょっと熱めのお灸が効きます。
温かい→熱い→チクッと感じる
という順番で感じますので、チクッとしたらサッとお灸をはずすようにしてみましょう。

また、ぎっくり腰になったときは、ストレッチや体操も効果的。
こちらの動画も参考にしてみてください。

YouTube動画:ぎっくり腰の応急処置【動けないときのストレッチ】鍼灸整体師が実際に使っている方法

自分でお灸するときの注意

お灸は、おウチでできる手軽なセルフケア。ドラッグストアなどで手軽に買うことができますが、使い方にちょっとだけ注意が必要です。

つぎのような時は、お灸をお休みしましょう。

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  • 飲酒時
  • 妊娠の可能性がある場合
  • ひどい疲労時・寝不足が続いている時
  • 発熱している場合

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おすすめ情報

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というひとは、ぜひためしてみてください!

まとめ

腰痛を改善するセルフケアとして、ツボへのお灸はおすすめ。
でも、腰痛のタイプによって効くツボは違ってきます。

この記事でご自身の腰痛のタイプを知って、ぴったりのツボに自分でお灸をすれば、痛みを解消するだけではなく腰痛予防にもなります。

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