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肩の揉み返し対処法【冷やすか温めるか現役鍼灸師が早く回復する方法を教えます】

健康  

こんにちは、『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東 歩です。

肩の揉み返しの解消法を教えて欲しいと、たまにメールをもらうことがあります。

揉み返しの対処方法は、状態によって冷やした方がいい場合と、温めたほうが早く回復する場合があるんです。
ですから、「今はどんな状態ですか?原因は?」と返信すると、マッサージで強く揉んたあと痛くなったというパターンが多いんですね。

わたしもたまにあるの。肩こりが辛いからって、せっかくマッサージに行ったのに…
次の日、余計に肩が痛いのよ。
「揉み返し」の痛みを解消する方法とかってあるの?

当院でも、施術が終わって、前よりも重く感じることはよくあります。
これは、瞑眩、好転反応と呼ばれているもので、揉み返しとはちょっと違うものなんですね。

この記事を読みおわると、揉み返しがなるべく早く治るための対処法がわかります。
冷やしたほうがいいのか、温めたほうが回復するのか、その見分け方もわかりやすくお伝えしますね。

揉み返しの原因

好転反応との違い

揉み返しというのは医学用語ではなく、明確な定義や「これ!」といった論文は見当たりません。
ただ、施術者側の多くは、揉み返しは「過度な施術による軟部組織(筋肉など)の損傷」としています。

簡単にいうと、「強く筋肉を揉みすぎて、痛めてしまった」状態。ぶっちゃけて言うと、失敗です。
実際には、「痛い」という感覚があります。

一方の好転反応は、「重い」という感覚になることが多いですね。
好転反応については、一般的にこのように認識されています。

慢性的に疲労していた筋肉がほぐれ、溜まっていた老廃物が血液中に流れること等が要因として考えられる。

だるさや眠気、ほてり等を感じるケースが多い。眠気が生じると不眠症が治ったと勘違いしてしまうことがある。 他、発熱、下痢、発疹、咳などに現れることもある。

また、老廃物が尿として排出されるため、その色が濃くなったりする。その他にも、主訴となる症状が一過的にぶり返したかのように見える場合もある。ウィキペディア

つまり、好転反応は、改善していく過程に起こるもの。揉み返しとは、別物です。

「重い」感覚の好転反応は、肩だけに起こることは少なく、肩を中心に全身に影響することが多い。
でも、揉み返しは肩の筋肉を傷つけてしまっているので、肩だけが痛い。

見分け方としては、このようなことが目安となります。

揉み返しが起こった筋肉の状態

揉み返しは「ねんざ」「打撲」といっしょで、筋肉や靭帯などが切れて炎症を起こしている状態。

切れるといっても、筋肉全部がブチッと切れてしまっているわけではありません。
筋肉は、そうめんの束のように何十、何百もの筋繊維が集まってできているので、その一部が切れてしまっても大丈夫。

カラダは、ちゃんと修理してくれます。

ただ、修理をするためにはどうしても炎症を起こす必要があるので、そのとき、揉み返しの痛みが出てしまうんですね。

揉み返しが起こりやすいタイプ

実は、筋肉を揉むのって難しくて、ちょっとチカラを入れて揉むだけでも、筋繊維はプチプチ切れてしまいます。
じゃあ、同じように肩を揉んでもらっても、揉み返しが起こる人と、起こらない人はなにが違うのか。

その1:血流が悪い

血流が悪くて、肩の筋肉の状態が良くないと、少しの刺激で筋繊維が傷んでしまいます。

  • 顔色がくすんでいる
  • 手が冷たい
  • 肩に毛細血管のうっ滞が、クモの巣状に見える

これらに思い当たる人は、血流が悪い可能性があります。

その2:神経過敏な状態

神経の緊張が強すぎるときは、やさしく触れられるだけでも不快感となります。
そこに、強い刺激が加わると、よけいに緊張。そして、筋肉が抵抗して硬くなる。

そこで終わればいいのですが、「肩が凝っている」と勘違いして、さらにグイグイやると…
揉み返しの痛みとなってしまうんですね。

その3:顔や上半身にほてりがある

たとえば、ホルモンバランスの崩れや更年期障害などの影響で、顔や上半身に「ほてり」がある場合。

カラダの中の熱が上半身にかたよって、その熱が肩に集まっていると肩にコリを感じます。ジンジンと、張ったような感じが多いですね。

どうでしょう。思い当たりますか? 

このようなタイプの人の方を揉んでも、逆効果。よけいに熱をもってしまいます。

その4:手があったかい

さきほどのようなホルモンバランスや更年期とは関係なく、手のあったかい人がいらっしゃいます。
血流は良好なのだけど、よく腕を使う仕事の人や、猫背など姿勢の悪い人のなかに多くみかけるタイプ。

このタイプの人が肩こりで悩んでいるときは、だいたいが使い過ぎで肩が張っています。
こんなときは、安静にするか、軽いストレッチがいちばん。

つい揉みたくなると思いますが、そこをおさえて休んでください。

それも、だいじな養生のひとつです。

揉み返しの対処方法

適切な対処法は、症状によって違います。
つまり、筋肉がどれだけ傷んでいるかによって、対処は変わってきます。

基本的には、捻挫などの対処と同じ。

  • ズキズキ状態 (安静+冷やす)
  • 違和感状態 (安静)
  • ちょっと気になる状態 (温める)

冷やした方がいい場合の対処法

じっとしていても「ズキズキ」痛いなら、炎症の強い状態といえます。
あまり肩を使わず、場合によっては冷やすほうが良いでしょう。

アイシングの方法

触ってみて発熱していれば、薬局で売られている「氷のう」を使ってみてください。
それほど熱感がなければ、硬くならないタイプの「保冷材」を、タオルでくるんで患部に当てましょう。

「ズキズキ」まではいかなくて、じっとしていて「何となく違和感」がある。で、動かすと痛いという場合は、軽い炎症の場合が多いですね。
このときは、積極的に冷やすまでは必要ないでしょう。

温めた方がいい場合の対処法

「ズキズキ」「違和感」もなくなり、「動かすとなんとなく気になる」程度まで回復したら、こんどは温めてみましょう。
温めてみて、もし痛みや違和感が増せば、もう少し安静を続けます。

温めてラクになるのなら、積極的に血流を増やして早く回復させましょう。

それには、お灸がおすすめ。(鍼灸師ですから…)

わたしは、今は「動かすとちょっと気になる」状態かな。
でも温めるなら、なにもお灸じゃなくても、お風呂とかカイロでもいいんじゃないの?

たしかに。お風呂やカイロのほうが温まりそうですよね。
お湯につかったり、カイロを貼りつけたりすると、たしかに温まります。でもそのあと、お肌って赤くなりますよね?

これは、カラダが上がった体温を下げようとして、血管を広げて熱を逃がそうとしているから。
つまり、一時的にあったまっても、時間がたつと逆に前よりも温度は下がっちゃう。

そうなると、余計に肩の血流は悪くなってしまうんですね。

げっ…。
肩こりに良いかなと思って、お風呂では絶対に肩までつかってたのよ…。
無駄だったってことね。

全く無駄ではないですが、お風呂の入り方って結構むずかしいんです…。
これは、揉み返しの対処だけじゃなくて、ふだんの肩こり解消にもいえるので、ちょっと覚えておいてくださいね。

お灸がほかの温熱療法と違うのは、ツボを使って点で温めるというところ。
たとえると、ツボは火山みたいなものです。

カラダが地球だとすると、カラダの中にはマグマのような温かい血液が流れています。

このマグマが表面に湧き出てくるポイントが、火山。つまり、カラダでいうとツボになります。

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でも、血行不良タイプの肩こりのばあい、肩のツボは活動休止中の休火山。その休火山を温めて刺激すると、活火山となって、肩の血流が復活!

血流によって筋肉に栄養が運ばれ、老廃物を持ち去ってくれる。
これが、ツボにお灸をすることで、肩こりがラクになる理由なんです。

揉み返しによる炎症の残骸も、同じように持ち去ってくれるので、早く回復するんですね。

肩へのお灸の方法は▼こちらの記事▼を参考にしてみてください。
肩こりに【お灸】…選ぶツボで効果が違ってきます|鍼灸師おすすめ5つのツボ

さらに早く揉み返しを改善したいなら、温めたあとにこんなストレッチをすると良いですよ!

自律神経も整えてくれる

肩の血流が悪いのは、自律神経のアンバランスが原因かもしれません。

WHO(世界保険機構)では1979年に鍼灸治療の適応症として、肩こり、そして自律神経失調症を挙げています。

お灸は、自律神経にも働きかけてくれるので、冷え症に悩む女性にはおすすめですよ。

あ、とくに冷えに悩んでいるなら、こちらの記事 冷え症改善の対策は「お灸」。 だって、温まるから。がとても役に立ちます!

まとめ

肩の揉み返しの対処法は、2通りあります。
温めたほうが早く回復する場合と、冷やした方が痛みが引く場合がありますので、記事を参考にためしてみてください。

そして、肩の揉み返しの痛みが引いて来たら、セルフケア!
本気で肩こりを改善したいと思ったら、▼こちらのメルマガ▼が参考になります。ぜひ!

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