冷え性を温めるなら【自宅でお灸】鍼灸師が安全なやり方とコツを教えます

[surfing_voice icon=”https://kireinomi.com/wp-content/uploads/2016/09/skao-mae-ganba.gif” name=”” type=”l” bg_color=”f8f4e6″ font_color=”000000″ border_color=”f8f4e6″]こんにちは、『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東 歩です。

冷え性には、お灸がおすすめ。ただ、どのツボにお灸をするかによって、温まり方が変わってくるんです。
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もうさ、手も足も冷えてしょうがないのよ。
最近、自宅でセルフケアとしてお灸をしてる人が増えてるから、一度ためしてみようかと思ってるの。

わたしだったら、どのツボにお灸すればいいの?[/surfing_voice]

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分かりました!任せてください。
同じ冷え性でも、原因や状態によって選ぶツボが違います。

この記事を読み終わると、あなたに合ったお灸のツボとやり方がわかります。
おウチで簡単にできるように、お灸のやり方やツボの場所を、写真と動画で分かりやすくお伝えしますね。
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お灸が冷え性にオススメな理由

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でもね、そもそも「お灸」って何なの?
なんか、火を使うからちょっと面倒くさいかなって思うんだけど。[/surfing_voice]

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お灸は、ヨモギの葉から作られています。古くは、2000年以上前の中国の医学書『黄帝内経』に、お灸の施術法が記されているんですね。(『黄帝内経』は2011年ユネスコの世界記憶遺産に選定)

ヨモギの葉っぱの裏にはフワフワの綿毛があるのですが、これを集めて乾燥したものが、「もぐさ」
私たち鍼灸師は、この「もぐさ」を粘土細工みたいに色んな形にして、ツボに置いて、火をつけて温めるんですね。[/surfing_voice]

肩への直接灸

これは「直接灸」といって、肌に直接もぐさを置く方法。

今回お伝えするのは「間接灸」といって、ドラッグストアなどで売られている、火が直接肌に触れないタイプのお灸です。

せんねん灸とかが、代表的ですね。

せんねん灸のなかには、煙が出ないタイプや、アロマの香りがするタイプなど色んな種類のお灸があって、簡単に使えるように工夫されているんですよ。

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ふーん、お灸の煙って、ちょっと気になってたから良かったわ。
なんだかおもしろそうね。

でもさ、本当に冷え性があったまるの?[/surfing_voice]

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はい。お灸は、表面だけを温めるのではなく、カラダの中を温めてくれるんです。

しかも、冷えの原因となる体質まで改善してくれるので、それがお灸ファンを増やしている理由なんですね。[/surfing_voice]

お灸をふくめた鍼灸治療の国際的な評価ですが、WHO(世界保険機構)が1979年に鍼灸治療の適応症として、冷え性を挙げています。

冷え性の原因

「血流が悪いから、冷えちゃうのかな」というのは、きっとみなさんお分かりかと思います。
ですから、運動したり、お風呂に入ったりして血流を良くすると、カラダは温まりますよね?

でも、その温かさがあんまり長続きしない…。

もし、カラダの温かさを長続きさせたいと思ったら、血流が悪くなった原因を改善させることが必要です。

お灸を使った治療法(東洋医学)では、「気」「血」「水」のバランスの崩れが、血流を悪くして、冷えを招くとしています。

ツボにお灸をすることで、「気・血・水」のバランスが取れてくると、血流が改善。カラダの中からじんわりと温かくなってくるんです。

ぜひ、この気持ちよさを体感してください。

セルフお灸のやり方

お灸に必要なもの

【お灸の手順】

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  • お灸を用意する(ドラッグストアにある「せんねん灸」)
  • お灸のシールをはがして、ライターで火をつける
  • ツボに貼る

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※詳しいやり方は、▼こちらの記事▼
お灸&せんねん灸のやり方【図解】を参考にしてくださいね。

冷え症改善お灸のコツは、熱さをガマンしないこと。
「あったかくなってきたな~」と思ったら、はがしましょう。

では、あなたにピッタリのツボは??

冷え性に合うセルフお灸のツボ

慢性疲労や貧血など、冷えとともに気になる悩みがあれば、そのツボにお灸をしてみましょう。
とくに思い当たるものがなければ、日替わりで試してみてください。

その中で、一番「あったかくて、気持ちが良い」と感じたところが、あなたに合っているツボです。

冷え+慢性疲労は【足三里と関元】

【足三里】あしさんり

慢性疲労や胃のツボ「足三里」の場所
足三里(あしさんり)は、膝の斜め下、外側にあるツボです。

足の疲れや胃のツボ「足三里」の場所の探し方
まず、膝のお皿をさがしましょう。

足の疲れや胃のツボ「足三里」の場所の探し方
つぎに、お皿の下に指を4本ならべて置きます。すると、小指のあたりに硬い骨が触れるはず。
そこに、指を置きましょう。

足の疲れや胃のツボ「足三里」の場所の探し方
そこから、親指の幅1本分くらい外側にいったところに…
img_2358%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc
足三里のツボがあります。

胃に効くツボ足三里にお灸をする
足三里にお灸をすると、胃の調子を整えて、食べたものからエネルギーを吸収できるようにしてくれます。

また、足三里はお腹を通って顔まで作用が及ぶので、フェイスラインもスッキリするというオマケつき。アゴのあたりの「もたつき」が気になる人は、おすすめのツボですよ。

【関元】かんげん

便秘や下痢、慢性疲労のツボ「関元」
おへその下にある関元というツボは、別名「丹田」とも呼ばれて、昔から元気の源とされています。
スポーツでも、ここを意識することでカラダが安定するので、とっても重要視されていますね。

便秘や下痢、慢性疲労のツボ「関元」の場所の探し方
おへその下に指を4本ならべて、その小指側が、関元。

便秘や下痢、慢性疲労のツボ「関元」を指さし
ココです。

関元にお灸をして冷え性を改善する
関元にお灸をすると、腸の働きが活発になります。便秘に悩んでいる人には、かなりおススメ。また、免疫も高めてくれるので、風邪を引きたくない、引きやすい人は予防に良いですね。

もしお灸がなかったら、小豆カイロで関元を温めるのもアリ。▼下の方法▼をためしてみてください。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=DzSGJdwVyY8″]

冷え+貧血ぎみなら【三陰交】

【三陰交】さんいんこう

生理痛・更年期障害・冷え症のツボ「三陰交」
三陰交は、内くるぶしの上にあります。

生理痛・更年期障害・冷え症のツボ「三陰交」の場所の探し方
まず内くるぶしの一番とがった所(頂点)をさがしましょう。

生理痛・更年期障害・冷え症のツボ「三陰交」の場所の探し方
そこに指を4本横に並べて、上にあがります。そのあたりに、硬い骨が触れるはず。

生理痛・更年期障害・冷え症のツボ「三陰交」の場所の探し方
その硬い骨のところから、小指の幅くらい、ちょっとだけ後ろ(かかと側)にいくと…

生理痛・更年期障害・冷え症のツボ「三陰交」の場所の探し方
そこが三陰交。

生理痛・更年期障害・冷え症のツボ「三陰交」に指さし
ココです!

生理痛や更年期障害に効くツボ、三陰交にお灸
三陰交は、婦人科系の悩みには欠かせないツボ。
生理痛、生理不順、更年期障害、ホルモンバランスなどを整えてくれます。

クライアントさんの中でも、頭痛や肩こりまで良くなったという声も多い人気のツボですね。

冷え+顔色がくすみがちなら【血海】

【血海】けっかい

生理痛・血流改善・冷え症のツボ「血海」
血海は、膝の斜め上、内側にあるツボです。

生理痛改善のツボ血海の位置の探し方
膝のお皿の上に3本の指をならべます。
そして、お皿の内側のラインを3本分上にあがったところに…

生理痛改善のツボ血海の場所
血海はあります。

生理痛を楽にするツボ血海にお灸
血海は滞った血液を流す作用が強いので、子宮内膜症や子宮筋腫などにも使います。
お灸をすると、下腹の血流が良くなりポカポカとしてきますよ。下腹ぽっこりさんにもイイですね。

▼血海の探し方▼
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=vnmf3qhs-f0&t=72s”]

冷え+むくみが気になるなら【陰陵泉】

【陰陵泉】いんりょうせん

デトックスのツボ陰陵泉の位置
陰陵泉は、膝のななめ下、内側にあります。

足のむくみを取るツボ「陰陵泉」の場所の探し方
まず内くるぶしを探して…

足のむくみを取るツボ「陰陵泉」の場所の探し方
そこからズズッと骨にそって膝に向かっていくと、指に当たる感触が変わるところがあります。
さっきまで、骨の境目が分かりやすかったのに、ぼやけるような、カーブしているような感触ですね。

その、感触が変わるちょっと手前の、骨の後ろ側の柔らかい部分に陰陵泉はあります。

デトックスやむくみ改善のツボ陰陵泉にお灸
陰陵泉は、デトックス(解毒)のツボ。
むくみも楽になりますが、カラダに溜まった脂溶性・水溶性の有害物質なども、排出しやすくなります。

食生活が乱れがちな人は、定期的に陰陵泉にお灸をしてあげると、お肌にも、健康にも良いですね。

★とくに足の冷えが気になるときは★

以下の2つのツボは、「時間もあるし、もっと暖めたい!」という人はためしてみてください。

【湧泉】ゆうせん

湧泉にお灸をすえると冷え性に効く
ここは特に、「骨の芯から冷える」ような人に良いです。
コンクリートの上で水を扱うような仕事をしている人は、ぜひお灸をして欲しいです。

【太谿】たいけい

足の冷えに効くツボ、太谿にお灸
下半身の冷え、脚に疲れが出やすい人におススメのツボ。
年齢による衰えを防ぎたい人にも良いですね。

▼太谿の探し方▼
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=HjGQaV4e6hU”]

セルフお灸のやり方のコツ

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  • いつやれば良いの?[/surfing_su_list_ex][surfing_su_list_ex icon=”icon: heart” icon_color=”#d9333f”]
  • 食事や入浴のすぐ前や、すぐ後よりも、落ち着いた状態のほうがおススメです。
    カラダが鎮まっているときに、じっくりと温かさに意識を向けましょう。それだけでも、効果がアップしますよ!

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  • どのくらいやれば良いの?

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  • 最初は、一か所のツボに1~2個くらいからはじめましょう。
    いきなり多くお灸をすると、灸あたりといって、のぼせたような感じになることもありますので。

    カラダがお灸に慣れてきたら少しずつ増やして、3~4個くらい。その場合、同じツボでも少し場所をずらすと、低温やけどになりにくいです。

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  • どんな種類のお灸があるの?

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  • 煙の出ないタイプや、アロマの香りのするタイプ、そしてお灸の熱さなど、いろんな種類があります。冷え症改善の場合、いちばん温度の低いタイプがおすすめ。

    煙の出ないタイプ「せんねん灸の奇跡」という商品にも、温度設定が高いものと低いものがあります。お店にない場合でも注文できますので、
    「『せんねん灸の奇跡』というお灸の、ソフトタイプはありますか?」
    と聞いてみるといいですよ。

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【火を使わないお灸】って良いの?

この記事でご紹介しているお灸は、火をつけて使うタイプ。でも、セルフ灸のなかには、長時間つかえるような、火を使わないタイプもあります。

こちらの記事【火を使わないお灸(せんねん灸・太陽)ってどうなの??】で、ヨモギの葉に含まれる精油成分「シネオール」の違いなどについてお伝えしています。

自分でお灸をするときの注意

お灸はとても手軽で有効なセルフケア。

でも、ちょっとした注意が必要です。
私たちプロが施術する場合、禁忌といって「今はお灸をしないほうがいい」と判断するのですが、みなさんも、以下のようなときはやめておきましょう。

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  • 飲酒しているとき
  • 妊娠の可能性があるとき
  • 疲れ、寝不足がひどいとき
  • 熱があるとき

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お灸以外の冷え症対策

カイロ

お灸の代わりに、カイロを使うのもアリです。
さすがにお灸と比べると、その作用は劣ってしまいますが、手軽にできるのでいいですよね。

使うツボは同じで大丈夫。
直接皮膚に当て続けていると刺激が強いので、衣服の上から当てて「ほんのり温かい」くらいに調節しましょう。

小豆カイロ

使い捨てのカイロに比べると、カラダにやさしい小豆カイロ。綿100%の袋に小豆を入れて、電子レンジでチンするだけ。

小豆の重さと、「湿熱」といってジンワリとした温かさが何ともいえず気持がいいですよ。

詳しい作り方と使い方は、
【縫わない小豆カイロ】の作り方 「450円で出来た!」を参考に。

ドライヤー灸

ドライヤーを使って、ツボを温める方法もあります。
こちらは、小豆カイロと反対の「乾熱」という乾いた熱をカラダに当てることになります。

水滞タイプの冷え取りには使えますが、乾燥が気になる人はやめておいた方がいいですね。

まとめ

お灸は、冷え性改善にとって、すごく使えるセルフケア。
自然治癒力を使ってカラダの中から温めるので、冷え以外にも嬉しい効果がたくさん。

おウチで簡単にできるお灸を続けていると、本当に芯からあったまります。
ぜひ、続けてもらえたらと思います。

 

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