冷え性が原因の便秘なら【足首】を温めて解消しましょう!

 [surfing_voice icon=”https://kireinomi.com/wp-content/uploads/2016/09/skao-aisatu.gif” name=”” type=”l” bg_color=”f8f4e6″ font_color=”000000″ border_color=”f8f4e6″]こんにちは、『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東 歩です。
女性のクライアントさんの中で多い悩みが、冷え症と便秘。じつはこの2つは関係が深いんですね。

冷え性が原因で便秘にもなるし、逆に、便秘が原因で冷え性にもなってしまいます。[/surfing_voice]

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わたしも、冷え症と便秘、どっちもあるのよ…
なにか、いい解消方法ってないかしら。[/surfing_voice]

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足首を温めると、冷え症にも便秘にも効果があります。
わたしたちは治療でお灸をしますが、おうちでも、お湯を使ってうまくツボを温めれば少しずつ解消できますよ。

この記事を読み終わるころには、冷え性と便秘をどちらも解消する方法が分かります。食べ物や体操、ツボ、漢方薬などがありますので、できそうなことから始めましょう![/surfing_voice]

冷えが原因で便秘になる理由

カラダが冷えると、血流が悪くなります。
とくに脚が冷えていると、てきめんにお腹の中の血流が落ちてしまうんですね。

血液は栄養や温かさを運んでくれるので、血流が悪くなった腸は冷えて、栄養も足りない状態に。
すると…

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  • 腸が冷えて硬くなり、栄養も不足するので、便を押し出す蠕動運動が弱くなる
  • 温かい環境を好む善玉菌が減り、冷えていても動ける悪玉菌が増えるので、腸内環境が悪くなる

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ということが、冷えた腸内では起こっているんですね。

もともとの冷え性に加えて、長時間のデスクワークで座りっぱなしだったりすると、血行不良によってさらに便秘が酷くなることに。

「ちょっと座る時間、長かったな」と思ったら、階段を使ったり歩いたりして、滞った血液を流してあげてください。
あとは、ひざ掛けなどを上手くつかって、冷えを寄せつけないようにしましょう。

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継続的に冷えを感じると、カラダは脂肪をつけて保温しようとします。
とくに女性は、大事な子宮を守るため、下腹に脂肪を蓄えるのでポッコリお腹になりやすいんですね。[/surfing_voice]

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えーー。てっきり、便秘を解消したらポッコリお腹がスッキリすると思ってたけど、お肉もついてるってことなの?
ショックだわ…。
じゃあ、便秘だけじゃなくって、冷え性もなんとかしたほうが良いってことよね。

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そうですね。これからお伝えするエクササイズやツボ押し、食事のどれかを、ちょっとためしてみてください。自然と冷えが取れてきて、便秘も良くなりますよ。(ぽっこりお腹も…)
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冷え性・便秘を同時に解消する方法

食べ物は根菜類がおすすめ

まずは、冷たいものを食べたり飲んだりし過ぎると、カラダの中から冷やしてしまいます。
ちょっと控えめに。

さらに、生野菜は酵素が摂りやすい反面、冷やしてしまいがち。
なので、生野菜単体ではなく、根菜類のお味噌汁などと合わせて摂りましょう。

腸を温めてくれる根菜類

腸を温かくするには、下半身の冷えをとること。東洋医学では、下半身は植物でいう「根」のようなものなので、根菜類を摂るとよいとされてきました。
水分の多い大根やカブなどは、生で食べると冷やしがちですが、温めて食べればオッケー。

そのほかは、

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  • にんじん
    粘膜の状態を整えてくれるベータカロテンが豊富なので、便秘で荒れがちな腸にはピッタリ。
    油といっしょに摂ると吸収しやすいので、けんちん汁や炒めものがおすすめ。
  • さといも
    カロリーが気になる人には、100グラムあたり58カロリーという、低カロリーの里芋はどうですか?
    里芋や山芋、オクラなどにも含まれるネバネバの正体は、ムチンやペクチン。

    ペクチンには整腸作用があり、ムチンは粘膜を守ってくれるので、ドライアイや胃炎などにお悩みの人にもオススメです。

    里芋の食物繊維は、熱を加えると外に流れ出てしまうので、汁物などで摂るのがいいですね。
    けんちん汁に入れてみましょう!

  • ごぼう
    食物繊維の宝庫、ごぼう。ごぼうには不溶性の食物繊維が豊富なので、水分を含んで腸を刺激してくれます。
    ただ、不溶性の食物繊維だけだと便が硬くなることも。水溶性の食物繊維もいっしょに摂りましょう。水溶性と不溶性の割合は、半々か、不溶性のほうが多いくらいがバランスがいいですね。

    ということで、ごぼうもけんちん汁に入れて、召し上がってみてください。
    [/surfing_su_list_ex]結局、けんちん汁がイチオシになってしまいましたね…。

あとは、納豆と生姜も良いですよ。

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  • 納豆
    血液の流れを良くしてくれて、腸にイイ善玉菌を含み、しかもカラダを温めてくれる陽性食品。

    納豆には、腸内の乳酸菌やビフィズス菌といった、善玉菌のエサとなるオリゴ糖が豊富に含まれています。そして、納豆菌自体も善玉菌として、腸の動きを活発にしてくれるんですね。
    さらに納豆には、悪玉菌を抑える働きのあるリノール酸も含まれています。オリゴ糖と一緒に摂れば、さらに善玉菌を増やしてくれますよ。

  • しょうが
    乾燥させた生姜(しょうが)は「乾姜・かんきょう」といって、漢方薬にも使われる生薬となります。
    生姜に含まれるジンゲロールという成分は、胃腸を活発に。ショウガオールは、血流を良くしてくれます。

    ここで大事なのは、生姜を乾燥させるか、生で食べるかで作用が違うということ。

    生の生姜は、解熱するときに使うのですが、これはカラダ表面の血流を良くして発汗させて、カラダの熱を冷ますのです。つまりは、カラダの内部は冷えてしまうということ。

    なので生姜を摂るなら、ひと工夫。温めたり、乾かしたりすると、生姜はカラダの芯を温めてくれるように変化するんですね。

    30度を超えると変化しはじめるので、熱々の味噌汁やうどんなどに、すりおろしたりスライスしたものを入れればオッケー。
    紅茶にいれて、生姜紅茶にするのもイイですね。[/surfing_su_list_ex]

腸を動かす【冷え取りエクササイズ】

その1:腰ひねり体操

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腸の冷えを取るには、しっかりと腸自体を動かしてやることが大事。かといって、腸のマッサージは、ポイントを押えるのが難しかったり。

でも、腰をひねるだけでも、腸はかなり動かされます。腰には大腸兪といって、大腸を動かすツボがありますので、そこを押えながら腰をしっかり捻ってあげましょう。
便秘に大腸兪のツボ刺激
ベルトの高さの少し下で、背骨から親指1、2本分外側に、大腸兪はあります。そこを親指で押えながら…

便秘に腰ひねり
ゆっくり左右にひねりましょう。

さらに、手を振り子のようにブラブラさせながらひねるのも、腰と腸がゆるんで便通を促してくれます。

便秘を改善するためには、腰を回す

あ、腰の痛い人は、つぎにお伝えする大股歩きだけでもオッケーですよ。

その2:カンタン大股歩き

大腰筋を鍛えてダイエットする歩き方
あまり意識していないと、ふつうは股関節を中心に歩きますが…
腸を動かす歩き方は、足を振り子のように使って、遠くに踏み出します。

大腰筋を鍛えてダイエットする歩き方
足が「へそ」の後ろあたりから生えているような気持ちで、振り出しましょう。
すると、インナーマッスルと一緒に腸も動かされるんですね。

最近は、股関節どころか、膝から下だけでチョコチョコ歩く人も多いのですが、ふくらはぎだけに負担がかかって疲れてしまいます。
せっかく歩くのなら、いつもより大きく歩幅をとってみませんか?

[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=BfWOd-V4gjs”]

その3:下半身の血流をよくするスクワット

便秘解消に効くスクワットのやり方

東洋医学では、下半身の冷えを改善するには、「腎」つまり腎臓の機能を上げます。
なので、ベルトの高さより少し上の腰に、手のひらをベタッと当てて腎を温めます。

その状態で膝を曲げたり伸ばしたり。
深く曲げると続かないので、軽く曲げながら2分くらい。テレビを観ながらでいいので、一日何度かやってみましょう。

コツがあります。

sukuwato-asing
足先を開くより…

sukuwato-asiok
閉じたほうが、骨盤底筋、肛門括約筋を使えるので、直腸の刺激になります。

このエクササイズは内転筋も鍛えられ、O脚予防にもなりますので、ためしてみてくださいね。

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冷え性と便秘に相性のいいツボ

【太谿(たいけい)】
腎を助けてくれるツボ【太谿】は、下半身を温めてくれます。

足の冷えを取るツボ太谿の場所
内くるぶしの後ろで、アキレス腱の前、谷間のような軟らかい部分が太谿。
ここは、お灸が合っています。

お灸
▼こちらの記事▼
お灸&せんねん灸のやり方【図解】を参考に、お灸にチャレンジ!
脚からお腹まで、じんわりと温ったまりますよ。

【天枢(てんすう)】
こちらは、大腸を整えてくれる定番のツボ。

便秘や下痢のツボ「天枢」
おへその横に、天枢はあります。だいたい、親指2本分くらい外側。

この天枢を、上からスプーンなどで撫でてみましょう。天然石のツボ押し棒があれば、おススメ。
便秘や下痢のツボ「天枢」をスプーンで刺激

だいたい1分くらい下向きに撫でていると、腸が刺激されてお腹が動き始めます。

【血海(けっかい)】
血液の流れを良くしてくれるツボ【血海】で、足と腸の血流をアップしましょう。

 生理痛・血流改善・冷え症のツボ「血海」

血海は、膝の皿の内側のライン上で、親指2本分ほど上にあります。
生理痛や更年期障害に効くツボ、血海の場所

ここを、ペン先やつまようじの先など、とがったものでチクチク刺激。
生理痛や更年期障害を緩和するツボ血海の探し方

2,3分続けて、赤くなってきたらオッケー。
【血海】は、生理痛や更年期障害をラクにしてくれる定番のツボなので、ぜひ続けてみてくださいね。

太谿の効果を長持ちさせるには

当院では、太谿にお灸をしたあと、仕上げに「刺さない鍼」を貼っています。
今でこそ、テレビショッピングでも買えるようになりましたが、前は治療院だけで扱われていたんですよ。

話題の「美容鍼」を手軽に体験!ささない鍼 Acu Life(アキュライフ)

太谿にペタッと貼って、あとは、はがれるまで何日か貼りっぱなしにします。
そうすると、放っておいてもツボが便秘と冷えを改善してくれますよ。

ひと箱に150粒入っていますので、一年分はあります。

あとは、お顔にも貼ってみましょう。

「たるみ」「ほうれい線」などの、気になる部分にペタッと貼るだけなのでカンタン。
おうちで美容鍼できちゃいますね。

当院でも、「テレビで美容鍼の効果を見て、やってみたいんだけど鍼を刺すのは…」という人に、この「刺さない鍼」を使ってもらっています。

いちど、ためしてみてください。

足首を温めるのも楽チン

太谿だけでなく、足首には生理痛や不妊治療に欠かせないツボの【三陰交(さんいんこう)】など、女性の冷えと便秘にいいツボがたくさん集まっています。

そのツボに全部お灸をするのは大変…

でも、足湯ならいっぺんにツボを温めてくれます。
できれば、足のかかとと膝の中間くらいまで、足をお湯の中に入れましょう。

温める機能のついた足湯器があればベストですが、バケツでも充分。
40~42°くらいのお湯の熱さで、10分ほど足を浸けてみましょう

「ちょっとぬるいかも…」
と感じるくらいがオススメ。

熱すぎると、表面の毛細血管だけが開いて、肝心の深いところの血流が改善しないので。

人によって適温は違いますので、「足湯が終わったあと、数時間はいつもより良いかも」と感じるお湯の温度が、あなたにぴったりの温度です。

おすすめの漢方薬

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  • 体力がしっかりしていて、足の冷えと、のぼせがある場合は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)。中に入っている生薬「桂枝」って、実はシナモン。血流を良くしてくれます。
    料理のスパイスで使ってみるのもイイですね。
  • 体力は普通で、普段は冷え性だけど、時々のぼせてイライラするなら、加味逍遙散(かみしょうようさん)
  • 冷え性で、体力にあまり自信がないなら、八味地黄丸(はちみじおうがん)

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まとめ

冷え性が原因で便秘になるし、便秘が原因で冷え性にもなります。ということは、どちらかが良くなれば、相乗効果で楽になっていくってこと。

まずは、簡単にできそうなことから始めましょう!(足湯、おすすめですよ!!)

冷え性をしっかり改善したいなら、▼こちらの記事▼
冷え性にいいツボを【鍼灸師】に聞いてみた

便秘のほうがツラいので、まずは便秘を解消したいなら▼こちらの記事▼
便秘解消法 【総まとめ】 必ず解決の糸口がみつかる記事はコレ!

を参考にしてみてください。

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