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こんにちは、『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東歩です。
慢性的な便秘のクライアントさんには、腰痛を抱えている人がけっこう多いんです。[/surfing_voice]
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わたしは、便秘が続いてだいたい3日くらい経つと、腰が痛くなっちゃうのよね。
だから、便秘のせいで腰が痛いんじゃないかなーって、なんとなく思ってたのよ。[/surfing_voice]
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そうなんですね。それは、便秘が原因で腰痛を引き起こしているパターンだと思います。
実際に、便通が良くなると同時に、腰の痛みが変わってくるケースは多いです。
両方同時に改善すると、嬉しいですよね。
この記事では
〇 便秘と腰痛の関係
〇 便秘が原因の腰痛を改善する方法
について分かりやすくお伝えします。
1日5分、だれでもできる簡単な方法で、便秘と腰痛を同時にスッキリしましょう。[/surfing_voice]
便秘が腰痛を引き起こす理由
その1:便秘が原因で腰が痛む
なんとなく場所的にも近いし、「便秘と腰痛はなんか関係あるんじゃないの??」と思っている人、そうなんです。腰は悪くなくても、便秘が原因で腰が痛くなることはあります。
大きく2つの理由があるので、カンタンに説明しますね。
腸がふくらんで神経や筋肉を圧迫するから
便秘によって腸がふくらみます。といっても、腸の中いっぱいに硬くなったウンチが詰まっているのではなく、ウンチから発生したガスがふくらむんですね。
ためしに、下腹を軽くたたいてみてください。ポンポンと高い音が響くなら、ガスが溜まっている証拠。(あまり響かないなら、脂肪です…)
便が詰まってガスが溜まるのは、たとえるなら、お腹の中でだんだん風船がふくらむようなもの。
どんどん周りの臓器を押しつぶしていきます。上には肺があるので、呼吸が浅く。下には子宮と膀胱があるので、生理痛や頻尿に。
そして、うしろには腰が。腰の筋肉に栄養を送っている血管や、周りの神経が圧迫されて、重いような、だるいような痛みを感じるように。
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もしかして、このような腰の不快感に「波」はありませんか? 忘れていたり、また気になったり。
これは便秘による初期の腰痛の特徴で、ガスの溜まり具合によって痛みが変化します。
溜まったガスは、オナラとして出たり、胃に逆流したり、腸から吸収されたりして、一日の中でも量が変化します。
ですから、ガスによる腸のふくらみ具合によって、腰の痛みも変わるんですね。
これが慢性化してくると、たとえ腸のふくらみが減って血流が良くなっても、腰の筋肉や神経の回復が遅くなり、常に重だるく感じるように。[/surfing_voice]
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ちょっと…カンタンにって言いながら、けっこう長いじゃないのよ。
早く、もう一つの理由を教えてちょうだい。
あと、あんまり「ガスガス」言わないで。[/surfing_voice]
腸内の腐敗ガスや毒素が血液を汚すから
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…………。
えー、またガスの話です。
長く腸にあるウンチからは、インドールやスカトール、硫化水素といった腐敗ガスが発生。ウンチ自体からも硫化水素やアンモニア、発がんを促進する有害物質などが生まれて、ガスといっしょに腸から吸収されます。
こうなると、血液の質も、流れも悪くなり、必要な栄養が全身に届かない。その影響が腰に表れると、腰痛になるんですね。[/surfing_voice]
[surfing_su_box_ex title=”★ ポイント ★” style=”soft” box_color=”#e0c38c”]もともとは腰に原因がないので、便通がよくなると痛みが治まるのが、このパターン[/surfing_su_box_ex]
その2:便秘は腰痛の「きっかけ」
便秘になったからといって、みなさんが腰痛になるわけではありません。【その1】でお伝えしたような、神経の圧迫や血液が汚れるといった影響を受けない人もいます。
何が違うのかというと、腰の状態。
姿勢の歪みや仕事などで腰に負担がかかっていると、痛みはないけれども、腰の筋肉や神経が栄養不足になりがちです。
そこに便秘が重なってしまうことで、痛みを自覚するというパターン。
[surfing_su_box_ex title=”★ ポイント ★” style=”soft” box_color=”#e0c38c”]このパターンは、便通が良くなっても、しばらく影響が腰に残ります。もともとの腰の状態が悪いので、回復に時間がかかるんですね。[/surfing_su_box_ex]
姿勢の崩れ、とくに腰の歪みは、腰痛にも便秘にも悪影響があります。下の動画を使って、ご自身の姿勢をチェックしてみましょう。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=OHkG7nHjeVI”]
その3:便秘と腰痛の悪循環
【その2】の状態が続くと、腰の状態はどんどん悪くなります。そして、便通が良くなっても痛みが続くように。
こうして、慢性的に痛みを感じていると、カラダは血管を収縮させて血流を悪くしたり、内分泌系ストレス反応を起こします。(日本ペインクリニック学会HPより)
そうなると、腸の動きも悪くなり、ウンチが溜まるように。
このように、お互いに悪影響を与えながら悩みを長引かせてしまうんですね。
[surfing_su_box_ex title=”★ ポイント ★” style=”soft” box_color=”#e0c38c”]このパターンは、便通が良くなっても、あまり腰の痛みは減りません。[/surfing_su_box_ex]
【番外編】逆に、腰痛が原因で便秘にもなる?
腸の状態はそれほど悪くなくても、腰の痛みが原因で便秘になることもあります。それは、
[surfing_su_list_ex icon=”icon: thumbs-down” icon_color=”#e0c38c”]
- 腰痛から自律神経への影響
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腰が痛いときって、腰の筋肉や神経は緊張しています。
すると、腰にある、腸を動かしたり止めたりする自律神経にまで影響して、腸の状態が不安定に。
このような悪条件が重なると、もとは普通だった腸の動きが悪くなり、便秘になることもあるんですね。
【番外編】内臓の病気による腰痛
内臓疾患の症状として、腰痛が出ることもあります。
腸の病気で腰痛が出ることもあるのは、大腸がん。厚生労働省の資料でも、「動物性脂肪、特に獣肉、乳製品などの多量摂取と結腸がん、乳がん等の関係が報告されている」とあるように、食生活の変化がそのまま、大腸がんの増加にあらわれています。
みれらやすい症状を挙げましたので、もし心当たりがある場合は、「心配を消すため」と考えて、病院などの専門機関を受診して、はっきりとさせましょう。
大腸がんに表れやすい特徴
[surfing_su_list_ex icon=”icon: check-square-o” icon_color=”#e0c38c”]
- 下痢
- 便秘(便が細い)
- 便に血が混じる
- 下血(血がでる)
- 腰の重さ
- 腹痛
- 出血による貧血
- 残便感
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まれに、虫垂炎(盲腸)でも腰痛があらわれることがあります。
そのほか、慢性胃炎、腎盂腎炎、十二指腸潰瘍、胆嚢炎、胆石症、胆道結石、尿路結石、子宮筋腫、卵巣嚢腫、腹部大動脈瘤などでも、腰の痛みが出ることがあります。
「いつもの痛みと違うな」と感じたら、病院などでしっかりと診てもらいましょう。
便秘が原因の腰痛を楽にする方法
さきほどの【その1】【その2】のパターン、つまり腰痛に対して便秘の影響が大きい状態であれば、便秘をメインに改善していきましょう。
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でもわたし、自分がどのパターンなのかなんて、分からないわよ。
気がついたら、ウンチも出にくいし、腰も痛いしって感じだから。[/surfing_voice]
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目安の一つは、ウンチが出ると腰痛が楽になること。つまり、便通によって腰痛に波があるなら、影響力としては、便秘>腰痛といえるでしょう。
それでも、あまり分からない場合は、まずはこれからお伝えする便秘改善の方法を試してみる。それで、腰痛が楽になるようなら、そのまま続けましょう。
あまり改善しないようなら、次の項目(便秘=腰痛)でお伝えしている方法を試してみてください。[/surfing_voice]
ではまず、便秘を改善して腰痛を楽にするツボを刺激してみましょう。
便秘を改善して腰を楽にするツボ
使うのは天枢(てんすう)という、便通をよくするには欠かせないツボです。
おへその真横、親指の横幅2本分くらい外側に、天枢はあります。
ここは、指でグイグイ押すよりも、皮膚表面をスーッとなでるように刺激したほうが、腸が活発に動きます。
できれば、スプーンなどの金属を使うといいでしょう。
天然石のツボ押し棒なら、さらにgood!
肋骨の下からスタートして、天枢を通過して下腹まで撫でてあげるとイイですよ。
つづいては、便通がよくなる体操。
便通を良くして腰痛を楽にする【つま先立ち体操】
体操っていうほどのことはありません。ただ、つま先立ちを数分キープするだけ。
コツは、足先をまっすぐ前に向けること。
そして、足の親指のつけ根で、しっかり立つこと。
つま先立ちになってみると分かるのですが、お尻の穴から下腹にかけて、じわっとチカラが入ります。
これが腸を刺激して、ウンチを押し出すきっかけになるんですね。
さらに、つま先立ちは重心に近い筋肉を使うので、余分なチカラが抜けて、腰の負担が減るというオマケ付き。
そのためには、足先の向きと、親指のふんばりがカギとなります。
最初は1分くらいやってみて、慣れてきたら3~5分くらい頑張ってみてください!
~ さらに効果倍増したい人は ~
つま先立ちをキープしたまま、息を長く吐ききります。
そのときに、へその下あたりをなるべく、へこませてみましょう。骨盤が締まるので、下腹ぽっこりや、お尻の横の出っ張りが気になる人にはおススメ。
さらにしっかり便秘改善したい場合、それぞれの体質に合わせた方法が効率的です。
便秘解消法の全てが分かる【総まとめ】必ず便秘解消の糸口がみつかる!の記事が役に立ちます。
便秘と腰痛を同時に改善する体操
便秘が腰痛を起こすパターンの【その3】であれば、便秘と腰痛、同時進行で改善ましょう。
【その3】のパターンは、姿勢や生活習慣などが原因で、もともと腰が傷んでいることもありますが、便秘が長引いたために腰の状態が悪くなってしまった場合もあります。
つまり、最初は便秘が腰痛に大きく影響していたけれど、だんだんとお互いに悪影響を与えるようになると、もう、便秘だけを改善しても腰痛は良くならないんですね。
そこでオススメなのが、これ。
【大腸兪ひねり体操】
腰にある大腸兪(だいちょうゆ)というツボを押しながら、腰を左右にひねる体操。
これは、便秘にも、腰痛にもいい体操なので、ぜひお試しください。
大腸兪は、ベルトのラインの少し下、背骨から横に親指一本半くらい外側にあるツボ。
体操の前に、このツボをスプーンで刺激しておくのもいいですね。
まず、左右にある大腸兪を親指で押さえます。
そして、親指を押し込みながら腰を左右にねじりましょう。
ちょうど手のひらが骨盤(お尻のうえ)に乗っかる感じで、ピタッとしますよね?
手で補助して、息を吐きながら腰を回します。
痛みがあるときは、気持ちのいいところまでで止めておきましょう。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=f_4lRQecock”]
腰を温めて便秘と腰痛を改善
仕上げは、腰を【小豆カイロ】であたためましょう。
小豆を綿100%の袋に入れて、レンジでチンするだけ。詳しい作り方は、【かんたん小豆カイロ】の作り方 でご紹介しています。
うつ伏せになって、温まった小豆カイロを先ほどの大腸兪のあたりにのっけてみましょう。温かさと、ちょうどい重さで、かなり気持ちがイイです。
温め方のコツは▼こちらの動画▼に載っています。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=DzSGJdwVyY8″]
便秘と腰痛の悪循環タイプの人は、大腸兪ひねり体操だけではなく、積極的に腰回りを動かすことをおすすめします。
急性期といって、痛みが強いときは安静が必要ですが、少し動ける時期であれば、痛みの出ない範囲でゆっくりと動かしてあげましょう。
そのとき、姿勢タイプによっては腰を傷めてしまうこともあるので、こちらの記事便秘にいい体操【あなたの便秘タイプに合った体操】を参考に。
まとめ
便秘が原因で腰痛になった場合、まずは便秘の解消が第一。そうすれば、しぜんと腰痛も楽になってきます。
でも、便秘も腰痛も慢性的になってくると、便秘の解消だけでは難しいケースが増えてきます。
今のあなたの状態に合わせて、お伝えした改善方法をためしてみてください。
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