最近、企業の社員向けや、一日体験など、さまざまな所で行われている瞑想と座禅。
でも、「瞑想と座禅って何がどう違うの??」って思いませんか?
この記事では、瞑想と座禅の違いについてお伝えします。
瞑想と座禅の違いは?
瞑想と座禅。
どちらも静かに座って、自分の内側に意識を向けている様子は、同じように見えますよね。
ウィキペディアで瞑想のことを調べると、「心を静めて無心になること」とあります。
この点では、瞑想と座禅は同じと言えます。
瞑想は宗教とともに発展してきた
古くはインダス文明の時代に瞑想を行う印章が残されているほど、昔からある瞑想。そのインダス文明のあったインドでは、瞑想はのちに「ヨーガ」と呼ばれ発展していきます。
また、インドとは別に、キリスト教やイスラム教でも、神との関わりの中で瞑想は用いられてきました。
座禅は中国生まれ
座禅という文字に使われている「禅」というのは、中国で生まれた仏教の宗派「禅宗」のこと。
禅は日本に入ってきて数多くの宗派に取り入れられてきました。
その禅宗で重要とされた修行が、座禅。
その名の通り、座って、思考を取り払うことで、善と悪、他者と自己といったものを超えた真実を探していきます。
何に意識を向けるのかの違い
瞑想と座禅には歴史の違いもありますが、意識をどこに向けるのかという点で、少し違いがあります。
私たちが実際に瞑想や座禅をする場合は、この点が分かればスッキリするのではと思います。
さまざまな宗派や瞑想法があるので、一概には言えません。
ですが、すごく分かりやすくいうと
瞑想は「少し積極的に、何か一点に意識を向ける」
座禅は「どこにも意識を向けず、あるがままを感じる」
といった感じです。
瞑想は、呼吸や音、身体などに意識を集中することで、雑念を取り払い、こころを落ち着かせていきます。
いっぽう、座禅は浮かんでくる雑念を、そのまま観察して、とらわれることなくただ見つめることで、こころを落ち着かせていく。
重ねて言いますが、流派もたくさんあるので、瞑想も座禅も「こうだ」と決まったものではありません。
ただ、どちらも自分という小さな枠を超えた、本来の自分を知るためのものと言えますね。
最近では、瞑想は集中力や記憶力、ストレスからの解放など、メソッドとして用いられることが多くなりました。
Googleやアップルなど多くの企業で、社員のメンタルヘルスのために瞑想を取り入れているのは、そういう理由からなんですね。
瞑想にしても座禅にしても、一日の中でちょっと、自分に意識を向けてみる。
そんな時間を取ることで、自然と心とカラダが落ち着きます。
5分でいいので、やってみませんか?
瞑想のやり方(音楽・呼吸・姿勢…)を知りたいという人は、『ガッテン!』で放送された瞑想で集中力・記憶力を上げる【初心者向け】の記事を、どうぞお読みください。
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