こんにちは、『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東 歩です。
よく、「目の疲れを楽にするツボを教えて」と聞かれるのですが、そんなときお伝えするのは、目の周りのツボではなく、首のつけ根のツボ。
これはもう、ぜひためしてもらいたい!
実際の施術でも、眼精疲労で悩んでいる人に使うのは首のつけ根のツボ。
このツボを使って施術をしていると、患者さんの目から涙が出てくるんです。これは、今まで血流が足りなくてドライアイになっていた目が、一気に潤った証拠。
みなさんにも、ぜひツボを使って目の血流を回復して、疲れ目を取ってもらいたい。
疲れ目にいい、首のつけ根と目の周りのツボを6つ選びました。早く眼精疲労を取りたいというひとは、ぜひためしてみてください。
目の疲れにオススメのツボ
Step.1 首のツボ
まずは、首にあるツボ「天柱・てんちゅう」と「風池・ふうち」を刺激しておくのが、眼精疲労を今すぐ取るコツです。
その理由は…
[surfing_su_list_ex icon=”icon: heart-o” icon_color=”#d9333f”]
- 首の筋肉を緩めることで、頭への血流を促す → 目の血流改善
- 副交感神経を刺激してリラックス→血管が広がる → 目の血流改善
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まず首をゆるめて、目に栄養を送ります。
そのあと、目の周りのツボを押すといいですよ。
もし時間がなければ、首のツボだけでもいいくらい大事なポイントです。
2つのツボは首の後ろにあるので、写真で分かりやすく説明しますね。
【天柱(てんちゅう)】…髪の生え際で、中心から親指の幅2本分のところにあります。
いっしょに探してみましょう!
まず左手で、髪の生え際、首の真ん中に触れることのできる骨を探しましょう。
そこに左手の指を当てて、つぎは、右手の親指を縦にして左手に当てます。
そうしたら、左手を離して、右親指の外側の生え際に左手を置き換えます。
そこが、天柱。到達しました!ちょうど、首の筋肉の外側になります。
【 刺激のしかた 】
指で押してもいいですし、ペンやスプーン、天然石の棒などを使うのもオススメです。
押す方向は、反対側の目に向かって。
右の天柱なら、左の目に向かって押しましょう。
[surfing_su_box_ex title=”押し当てるコツ” box_color=”#e0c38c”]
ツボを軽く押し込んで、指が止まったところをキープ
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筋肉が凝っていたりすると、つい揉み込んでしまいたくなりますが… そこはガマン。
強すぎるより、物足りないくらいのほうが、筋肉や神経の張りがゆるんできますよ。
30秒くらい押し当てていると、ジンワリと温かさが拡がっていきます。
慣れてきたら、さらに良い方法をためしてみましょう!
天柱に指を当てたら、まず首を軽く後ろに倒す。
次に、当てている反対側を向きます。
写真のように、右の天柱を刺激するなら、左ななめ上に顔を向けます。
この方法だと、肘を持ち上げないでも天柱に届くんですね。しかも、この体制は筋肉が緩みやすい。
ご自身で、ラクな体制を見つけてくださいね。
さて、天柱のつぎは、もう一つの首のツボ、風池(ふうち)。
【風池(ふうち)】…髪の生え際で、天柱の外側にあります。
そこから、親指1本分外側に風池はあります。同じく髪の生え際。
ここも、指で押すか、ペンやスプーン、天然石などを使って押してみましょう。
30秒くらいで大丈夫。
天柱と同じように、首を後ろに傾けて、反対側を見る方法もいいです。
ツボの場所は分かりました?
首のうしろなので、慣れるまでは「ここかな??」と不安かもしれませんね。
眼精疲労にいいツボを刺激すると、首・肩がゆるんで血液やリンパの流れもよくなるので、顔のむくみもスッキリしてきますよ。
Step.2 目のツボ
【清明(せいめい)】【攅竹(さんちく)】【承泣(しょうきゅう)】【太陽(たいよう)】
首のツボを使って顔の血流を良くしたあとで、目の周りのツボを使うと、より作用が長持ちします。
顔のくすみや目の下のクマが気になる人は、このツボ刺激でパッと肌のトーンが上がりますよ。
目の周りは皮膚も筋肉も薄いので、強い刺激はNG。
ツボは、軽い刺激でも充分です。
目のツボは4か所ですが、ここはスプーンや天然石などがおすすめ。
もちろん、指でも大丈夫ですよ。
とくに目を使い過ぎて充血しているときは、スプーンなどで一度冷やすと、そのあと血管が拡がるので、疲れ目が回復しやすくなります。
まず 【清明(せいめい)】と【攅竹(さんちく)】を同時に刺激しましょう。
「清明」は目頭のちょっと内側。「攅竹」は清明の真上で、眉頭のところ。
目を閉じて、清明から攅竹にかけて優しくなで上げましょう。30回くらいで大丈夫。
ちょうどスプーンの丸みが、目頭にピタッとはまって気持ちが良いですよ。
指の場合は、左右同時に、指先で30秒軽く押してください。
次に目の下の 【承泣(しょうきゅう)】
目のすぐ下に骨があるので、そこに当てる感じです。ここも30秒。
下まぶたの「たるみ」にもイイですよ!
目尻の外側に骨があるので、触れてみましょう。その骨を乗り越えると、柔らかい部分があります。そこが、太陽。
[surfing_su_box_ex title=”!太陽のポイント!” style=”soft” box_color=”#e0c38c”]
皮膚の上を滑らせるのではなく、太陽に当てたら、触れた皮膚ごと回す。
「あーがり目、さーがり目、くるっと回ってニャンコの目」と同じです。[/surfing_su_box_ex]
ここまでが、目の疲れを取ってくれるツボです。
どうでしょうか?
慣れると、5分くらいで全部できて、目がスッキリとしてきます。
ツボ以外に目の疲れを楽にする方法
その1 温める
温め方にもいろいろありますが、熱には「乾いた熱」と「湿った熱」があります。
疲れ目の場合は目が乾燥ぎみなので、できれば湿った熱がおススメです。
男性なら、温かいおしぼりで「はあぁ~」となるのですが、女性だとお化粧をしていたり、人目があったりで難しいかも。
そんなときは、「手当て」作戦。
まず、手のひらをこすり合わせます。
どうですか? もわっと温かくなりました??
皮膚の刺激で手のひらに血流が集まり、しばらく温かさが続きます。
そうしたら、眼球を押えないように目を覆いましょう。手のひらの真ん中に「労宮(ろうきゅう)」というツボがあるのですが、そこが目の上にくるように、やさしく覆ってください。
これなら職場でもいけますよね?
そして、おウチに帰ったら、目と肩を「小豆カイロ」で温めてみましょう。湿熱が、さらに目を回復させてくれるでしょう。
作り方と使用方法は▼こちらの記事▼にありますので参考に。
【縫わない小豆カイロ】の作り方 「450円で出来た!」
その2 ストレッチ
目の疲れを取るなら、肩と首をゆるめることは必須。3分でできる簡単なストレッチはこちら。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=yog240-Y_fU”]
猫背まで治しておくと、さらに良いですね。
[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=z6EmdJb5hKw”]
もし、頑固な肩こりに悩んでいるなら、▼こちらの記事▼のストレッチをすると、首や肩のコリがゆるゆるになりますよ。
肩こり解消!簡単ストレッチ【図解で分かる】今ラクになる5つの方法 ≫≫
1分でできますので、やってみましょう!
ツボ刺激の注意点
ツボ刺激は、ポイントを抑えて体質に合わせれば、自分で健康管理ができる優れた健康法です。
でも、少し注意が必要です。
私たちプロは禁忌ということで、鍼や灸をしてはいけない人を見分けるのですが、みなさんがツボ刺激をするときも、次のような場合はやめておきましょう。
[surfing_su_list_ex icon=”icon: warning” icon_color=”#d9333f”]
- お酒を飲んでいるとき
- 熱があるとき
- 妊娠しているとき(特に初期)
- あまりに疲れているとき
[/surfing_su_list_ex]
気をつけなければならない病気
目が疲れやすい原因
[surfing_su_list_ex icon=”icon: eye” icon_color=”#e0c38c”]
- ドライアイ
- 自律神経
- 肩コリ
- 目の使い過ぎ
- ストレス過多
- ピント調節筋の固まり
~ ここまではツボで楽になる ~ - 視力が合ってない
- 部屋明るさ
- ブルーライト
- 空気中の化学物質
- 空気の乾燥
- 白内障
- 緑内障[/surfing_su_list_ex]
眼精疲労の症状
[surfing_su_list_ex icon=”icon:check” icon_color=”#e0c38c”]
- 目がショボショボする
- 目の奥が痛い
- 白目の充血
- 目がチカチカする(まぶしく感じる)
- 目のかすみ
- まぶたがピクピクとけいれんする
- 肩こり
- 頭痛
- 全身の倦怠感
- 食欲不振
- 眠れない[/surfing_su_list_ex]
※これらの症状が長期間つづくようなら、眼科医に相談してみましょう。
緑内障
[surfing_su_box_ex title=”緑内障の症状” style=”soft” box_color=”#e0c38c”]視野が欠ける。または、見える範囲が狭くなる。[/surfing_su_box_ex]
ただ、緑内障の進行は緩やかで、しかも普通は両目で見ているので、気づきにくいことがほとんど。
もし、気になっているのであれば、検査をしてもらいましょう。
・眼圧検査
・眼底検査
・視野検査
などがあり、項目の数によって検査費用が変わってきます。
上記の項目くらいであれば、所要時間は1時間、約2,000円ほどでできるようです。
白内障
[surfing_su_box_ex title=”白内障の症状” style=”soft” box_color=”#e0c38c”]
目がかすむ
物が二重に見える
光をまぶしく感じる
視力の低下[/surfing_su_box_ex]
白内障も、初めのころは自覚しにくいため、40歳を過ぎた方で上記の症状が気になり出したら、検査をおすすめします。
緑内障もそうですが、簡単な自己チェック方法としては、片目ずつ見ること。
緑内障・白内障ともに、片目ずつ進行していきますので、たまに片目で見て、視野の欠けや、見え方が左右で同じかどうか、チェックしてみましょう。
正確には、眼科での検査となりますが、緑内障の検査と重なる項目もあり、保険適用でおよそ5,000円以内というのが一般的です。
検査項目などは病院によって異なりますので、詳しくは直接お問い合わせください。
まとめ
目の疲れにいいツボは、目の周りと首のつけ根にあります。
眼精疲労を楽にして目を潤したいなら、まずは首が優先。
ツボと合わせて、ストレッチも合わせれば、目の血流が回復してきます。
ぜひともコツを掴んで、毎日お世話になっている目を、労わってあげてください。
ツボと合わせるとさらにいい方法の記事を、再度こちらにも載せておきますね。
肩こり解消!簡単ストレッチ【図解で分かる】今ラクになる5つの方法 ≫≫
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