そんなに食べてないのに太る理由を【臨床歴25年の鍼灸師がはっきり答えます】

こんにちは、『キレイの実』編集長&鍼灸師の伊東 歩です。
ブログを読んでいただきありがとうございます。

ふだん、クライアントさんから相談を受けることのひとつに、

「わたし、そんなに食べてないんですけど、太っちゃうんですよね…」

という悩みがあります。
よく聞いてみると、

「元々そんなに食べるほうじゃないのに、さらに炭水化物減らしたり、甘いもの我慢したりしてるのに、ぜんぜん痩せないの。
ねえ、食べてないのに太るって、どういうことなの?」

と、ちょっとキレぎみで話をされるんです…。

美容鍼灸と美容整体を仕事としている専門家として、こういう時にお答えするのは、5つの原因。

この記事では、当サロンの実際のデータを元に、原因として可能性が高いものから順にお伝えしていきます。
あなたの思い当たる原因があれば、その原因に合ったダイエットをためしてみてください。

きっと、あなたに当てはまるダイエット方法があるはずです。

食べてないのに太る原因

第1位 食べないと脂肪を蓄える

クライアントさんの中でも、一番多いのがこのパターン。
頑張ってダイエットをしようと思って、何食か抜く。もっと頑張り屋さんだと、何日も食事をグッと減らして、体重を落とそうとする。

このようなファスティング(断食)をすると、最初のうちは、みなさん体重が落ちるんです。

でも、しばらくすると落ちなくなる。当然「なんで??」となる。

実は、食事を減らした最初のころは、今までに溜まっていた毒素が排出されるので、ある程度体重が減るんです。
でも、そのときにカラダの細胞は【飢餓状態】を経験。つまり、生命維持の危機を感じます。

すると、少ない食事でも生き延びられるように、脂肪を蓄える体質に変化。

これが、食べてないのに太ってしまう原因として、とても多いパターンなんです。

第2位 水太りは食べないと【むくみ】が増える

太るのが嫌で食事を減らしているのに、太ってしまう。しかも体重の増減が激しいというひとは、水太りタイプかも知れません。

水太りとは、余分な水分を溜めこみやすい体質のこと。この体質のひとは、元々が体力が少ないことが多いんです。
そこで食事を減らすと、さらに体力が落ちる。すると、不要な水分をカラダの外に出すパワーが落ちてしまって、むくみがひどくなり、太ってしまう。

これが、水太りタイプのひとが食事を減らすと太ってしまう原因です。

そんな水太りタイプの効果的なダイエット方法は、▼こちらの記事▼をご覧ください。

『水太り解消のコツは「たべること」~鍼灸師が治療現場で伝える4つのこと~』

第3位 代謝が落ちると食べなくても太る

先ほどの水太りタイプは、水の代謝が落ちることによって太ってしまうパターン。

このほかにも、【基礎代謝】が落ちているので、食べていないのに太ってしまうことがあります。
基礎代謝とは、運動などをしなくても、呼吸や体温維持など、生命維持のためにカロリーを消費してくれるエネルギー代謝のことを言います。

つまり基礎代謝が落ちるということは、放っておいてもカロリーを消費してくれる量が減るので、同じだけ食べていても太ってしまうということ。

基礎代謝が落ちる理由

その1 【年齢】

女性の場合、12歳~14歳の1350kcal/日をピークに、年齢とともに基礎代謝は落ちていきます。
参考:厚生労働省『加齢とエネルギー代謝』

データとしては12歳~14歳以降、基礎代謝が下がって痩せにくくなるのですが、施術をしていて感じるのは、40歳前後の変化。

当院でダイエットの相談を頂く最も多い年齢層は、35歳~45歳。
その理由は、みなさん「以前は、ちょっと太っても、食事を減らせば体重が落ちたのに、最近、痩せにくくなった」というもの。

データ以上に、女性の体感として、40歳前後のホルモンバランスが大きく変化する時期は、肌質なども含めて悩んでいる方が多いんです。

その2 【筋肉不足】

先ほどの厚生労働省の報告では、基礎代謝の落ちる一番の原因は、『筋肉量の減少』としています。

筋肉量が減る原因としては、運動不足。
これは、だれもが想像できるのですが、それ以外には、筋肉の元となる材料が足りなくなるってこともあるんですね。

つまり、ダイエットしようとして食事を減らしたけれど、筋肉の材料も入ってこないので、筋肉が痩せてしまう。そして、基礎代謝が減るので、カロリー消費も減る。

そうなると、せっかく食事を減らしても、結果的に消費されない分が脂肪として蓄えられてしまうというわけです。

その3 【食事の代謝熱不足】

何かを食べると、栄養素が分解されて、体熱となって消費されます。その体熱は食事のあともしばらく続いて、代謝を上げてくれるんですね。

それを、食事誘発性熱産生といいます。
参考:厚生労働省『食事誘発性熱産生 / DIT』

食べてないのに太る原因のひとつに、この熱産生を利用できないことも挙げられます。

第4位 ストレス太りは食べてなくても太る

「体重は増えてないけど、太って見える」という人も、結構いらっしゃいます。
このタイプの人は、ストレスによって太って見えるので、とっても損をしてるんですね。

東洋医学では「気滞」といって、ストレスによってカラダの中にガスが溜まった状態。

便通が悪くなって腐敗ガスが体内に充満したり、呑気症のように空気を呑み込んでしまうので、パンパンに張ったようなカラダになってしまいます。

このようなストレス太りは、食べなくても太ってしまいます。
逆に食事をガマンすることでストレスを増やしてしまうので、ストレス太り特有のダイエットをしないと、なかなか改善してきません。

もし、「毎日、ストレスばっかりよ!!」という人は、▼こちらの記事▼を、参考にしてみてくださいね。

『どんどん太るのはストレスが原因「美容鍼灸師が解消法を徹底的に教えます!」』

第5位 病気だと食べてないのに太る

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  • 甲状腺機能低下症
  • クッシング症候群
  • 糖尿病
  • 「抗うつ薬」や「ステロイド」などによる薬剤性肥満[/surfing_su_list_ex]

上記の疾患では、今までと同じような食事内容でも、太ることがあります。
「そんなに食べてないけど、これは、普通じゃないな」と異常を感じて、しかも第4位までの原因に心当たりがなければ、一度病院を受診してみてください。

食べてないのに太る人のダイエット法

ここまでに挙げた原因のように、「食べてないのに太ってしまう」という人は、少なくともこれ以上食事を減らすのは、おススメできません。

だって、せっかく頑張って食べたいものをガマンしてるのに、逆効果って「もうなんなの!」って話ですよね。

ですから、食べる量は今までと同じで大丈夫。
ただ、内容を、タンパク質重視にしてみましょう。

代謝を上げる食事

基礎代謝を上げるには、筋肉量をキープすることが大事。

その材料となるタンパク質を、しっかりと摂りましょう。
タンパク質を食べると、厚生労働省の資料にもありますが、糖質や脂質にくらべて食事誘発性熱産生が増えます。

つまり、食事のときの代謝が上がる。しかも、筋肉もつきやすいので、基礎代謝も上がる。

お腹の満腹感はそのまま。食事の内容を、大豆やお肉、魚などの良質なタンパク質を積極的に摂りましょう。

さらに、タンパク質を筋肉に変えるビタミンB6も。
唐辛子やニンニク、ピーマンやカボチャなどの緑黄色野菜、そしてナッツ類にビタミンB6は多く含まれています。

代謝を上げてダイエット

基礎代謝を上げる食事に加えて、ちょっとした筋トレをすることで、さらに代謝がアップ。

食べてないのに太るという悩みを抱えるひとは、ぜひ、一日1分、やってみてください。

[surfing_su_youtube_ex url=”https://www.youtube.com/watch?v=DQ9odjEuFLg”]

このドローインは、呼吸によって代謝も上がりますし、基礎代謝を上げる筋トレにもなります。
下腹ぽっこりが気になる人には、ぜひオススメのエクササイズですよ。

まとめ

それほど食べてないのに太ってしまうのには、原因があります。食事を制限するほど、余計に体重が増えてしまうという悪循環を断ち切りましょう。

記事の中で思い当たる項目があれば、ためしてみてください。

そして、体質によって効果的なダイエット方法は違ってきますので、下の体質別ダイエットbookを参考に、健康的に痩せる方法を見つけてください!

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