目の下のたるみの原因は5つ!施術歴25年の鍼灸師が原因別の対策をわかりやすく教えます



最近、目の下のたるみが目立ってきてね…。
原因ってもしかして「歳?」とか、いろいろ考えちゃってたのよ。

いえいえ、目の下のたるみの原因は、年齢だけではありません。この記事では、原因別の対策をお伝えしますので、必ずあなたに合った改善方法がみつかりますよ!
お好きなところからお読みください
目の下のたるみの原因
目の下のたるみには、大きく分けて5つの理由があります。いっしょに見ていきましょう。
その1:筋力の低下
- 顔面の外側、目の周りの筋肉の衰え
- 顔面の奥にある目を支える筋肉の衰え
目の下のたるみは、カラダのほかの部分とちょっと事情がちがいます。まず、下の図をみてください。
眼球は、眼窩という頭蓋骨くぼみの中で、浮いているような状態。壊れたらたいへんなので、眼窩脂肪というクッションを周りに敷きつめて、さらに筋肉や靭帯で支えられています。
顔面の奥からは、
このような筋肉や靭帯で支えられ、
外側からは、
まぶたを閉めるための眼輪筋という筋肉が、支えています。
でも、筋肉や靭帯が弱くなると、眼球の周りにあった脂肪が押し出されてしまいます。
加齢や栄養不足や疲労で、眼球を支える筋肉・靭帯が衰える
↓
眼球が重力で下がる
↓
クッションである脂肪がつぶされる
↓
外から支えている筋肉も衰える
↓
筋肉が中からの圧力にまけて脂肪がふくらむ
で、目の下がたるんでしまうんですね。
たとえるなら、こんな感じ。
吊るした輪ゴムが、頭骸骨の中で支える筋肉。うつわに張ったラップが、外から支える筋肉。中のホイップが脂肪。
中と外の筋肉が衰えると…
脂肪がモリッとあふれます。

………
わたしの目の下で、こんなことが起こっていたのね。
ちょっとショックだわ。
その2:肌質の低下
下の項目に、心当たりはありませんか?
- 目元の小じわが増えた
- 目の下のたるみのさらに下、頬の部分の毛穴がタテに伸びている。目立つ。
- 頬の部分の肌質が硬い
- 目元の化粧崩れが早くなった
- 目の下がかさつく。ざらつく。
- 目の周りに、粉をふくことがある
- くま、くすみが気になる
目元は、カラダの中でいちばん皮膚が薄いところ。本来のハリのある肌なら、筋肉といっしょに脂肪のたるみを支えてくれます。
でも、肌コンディションが悪いと、支えられないだけでなく、肌自体もたるむことに。すると、
脂肪を支えられない + 肌自体のたるみ = 目の下のたるみが目立つ
となってしまいます。
その3:姿勢の歪み
ちょっと意外かもしれませんが、姿勢の崩れも、目の下のたるみの原因になるんです。
ためしに、まずは良い姿勢をとってみましょう。背筋を伸ばして、アゴをちょっと引いて、頭のてっぺんから糸で吊るされた感じ。
このときの、目の下あたりの感じを覚えておいてください。
こんどは、アゴを前に出して、猫背になってみましょう。
いかがですか?
目の下がたるむ感じになりませんか??
この姿勢って、目の下がたるむんです。
- 肩の高さが左右違う
- 靴の減り方が偏っている
- ベルトやスカートが回ってしまう
- 肩が前に巻き込んでいる
- 首のうしろに横シワがある
- ほうれい線が左右で違う
- 横から見て耳が肩よりも前に出ている
- アゴを突き出してしまう
- 上向きで寝づらい
- いくら変えても枕が合わない
上の項目にチェックが多く入る人は、とくに上半身の歪みが大きい可能性があります。ご自身がどんな姿勢なのかは、▼こちらの動画▼でカンタンに分かりますよ。
その4:顔のむくみ
お手数ですが…
さきほどの、良い姿勢と崩れた姿勢を、もう一度、やってみてください。
こんどは、首の辺りの感じを意識しながら。
どうでしょうか。
姿勢が悪いと、首のあたりが、なんとなく詰まった感じになりませんか?
首って、細いところに血管やリンパ管、神経、筋肉、背骨、気管など、色んなものが押し込められています。
それなのに、猫背やストレートネックだと、首のあたりで流れが悪くなり、滞りがちに…
すると、どうしても顔がむくむので、目の下もむくみやすくなってしまうんですね。
その5:眼精疲労
一日の終わりに、目が疲れてくると同時に、目の下のたるみも気になってくる人は多いと思います。
目というのは、脳と直結していて、とても血液を必要とする臓器。
目の疲れとともに、周りの筋肉も血液や栄養が不足して、目の下のたるみに影響してくるんですね。
目の下のたるみの改善方法
その1:筋力の低下が原因のたるみ

目の下のたるみの原因として、筋力低下の影響がどのくらいあるのか、チェックしてみましょう
- まぶたもたるんでいる
- 目が小さくなった
- ドライアイ
- たまにまぶたが、けいれんする
- 疲れると、まぶたが落ちくぼむ
- 目をパッチリ開けようとすると、額にしわが寄る
- 目の下に黒いクマができやすい
- 二重(ふたえ)がぼやけてきた
- ぼやけどころか、気がつけば奥二重
- 左右同じようにウインクできない
上の項目にチェックマークが多ければ、たるみの原因として筋力低下が大きいということ。
さらに、NHK『ガッテン!』で紹介されたまぶたのたるみチェック法が、こちら。
1.鏡の前に立って、目を閉じる。
2.まゆ毛が動かないように、人差し指をヨコにして押さえる。(おでこの筋肉を使わないようにするため)
3.ゆっくりと、目を開ける。
4.瞳孔(茶色の部分の内側の、黒いところ)に、上まぶたが被さっていなければOK。
もし、黒い部分にまぶたが被さっているか、チェック項目の半分以上に心当たりがある人は、▼こちらの記事▼の方法がぴったり!
ご紹介した方法で眼輪筋や外眼筋を強くすると、目の周りが引き締まってすっきりしてきますよ。
その2:肌質の低下が原因のたるみ
肌質が落ちてしまって目の下のたるみが目立つひとは、なによりお肌のケアが効果的。
▼こちらの記事▼を参考に肌質を上げましょう!
この記事には頬の位置を上げる方法が載っています。
頬の位置が上がると、目の下のたるみも目立たなくなるので、ぜひためしてみてくださいね。
その3:姿勢の歪みが原因のたるみ
私のサロンでは、美容鍼といっしょに整体も行っているのですが、実はカラダの歪みがある人ほど、首から上、とくに顔の肌コンディションは悪い傾向にあります。
とくに、頭が前に出ているストレートネックで猫背の人は、たるみが大きい。逆に、少し肩周りのバランスをとるだけでも、顔のくすみがパッと明るくなる。
これは、姿勢が悪いと、どれだけ血流が滞るかをあらわしているんですね。血流が悪ければ、皮膚も、筋肉も栄養不足となって、年齢以上に衰えてしまいます。
その中でも、猫背は姿勢の崩れの大元になりやすいので、こんなストレッチをためしてみてください。
また、猫背をしっかりと改善してキレイな姿勢をキープしたいなら、▼こちらの記事▼
を参考にすると、目元パッチリの近道が見えてきます。
その4:顔のむくみが原因のたるみ
もし、あなたが姿勢が悪いという自覚があって、しかも目の下だけじゃなくて、顔や手のむくみが気になるなら…。
先ほどの猫背改善のストレッチと合わせて、▼こちらの記事▼
でむくみ解消すれば、目の下の悩みも解消!視界まで明るくなって、スッキリとしてきますよ。
その5:眼精疲労が原因のたるみ
東洋医学では、昔から「肝は目に開竅(かいきゅう)する」と言われ、目に関する悩みには「肝(肝臓)」を整えてきました。
それには、ツボが効果的。
▼こちらの記事▼を参考にしながら、目の疲れといっしょに、たるみも取ってしまいましょう。
まとめ
目の下のたるみの原因は、大きく分けて5つあります。
それぞれの原因別に、効果的な改善方法が違いますので、「いちばん私に合ってるな」と感じる方法をためしてみてください。
それぞれの原因の対策と合わせて、下の【体質別ダイエットBook】で、あなたの体質を知ると、根本的な改善方法が分かりますよ。
目元だけじゃなく、肌質改善やダイエットのヒントもたくさんありますので、ぜひ読んでみてくださいね。
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「どうして目の下がたるむの?原因はなんなの??」
クライアントさんからよく聞かれるのですが、大きく5つの原因に分けられます。